はじめに
やってまいりましたゲームマーケット2018年春。土日の感想とレポートです。
前回の東京ビッグサイト 東7ホールと比べて東京ビッグサイト 西3・4ホールはほんの僅かに面積が狭くなっています。オインクさんにブース小さくなんたんですか?とお聞きしたところ、オリンピックの問題で企業ブースが狭くなったとかなんとか。
体感としては土曜の朝はかなり混雑しており、企業ブースもインディーズのブースも14時まで満遍なく混雑していたような気がいたします。
それに比べて日曜は13時頃になるとまばらで、歩きやすいというより、ちょっと空いている部分が目立っていました。
前回のブースより若干ですが狭いのにもかかわらず、バカファイヤー様の特設ブースの周りから空きが目立ち土日と比べ人数の差がはっきりと分かりました。
17秋 | 12月2日 | 東京ビッグサイト 東7
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10,000人 | ||||
12月3日 | 8,500人 |
18春 | 5月5日 | 西3ホール 4,680 | 12,000 人 | ||||
5月6日 | 西4ホール 6,840
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8,000 人 |
やはり日曜の方が圧倒的な来場者数ということが分かります。
確かに来場者数が2万を超える大台となりましたが、それが日曜の出店者も同様の恩恵を受けるのかということに疑問が残ります。
例えば日曜は子供向けに特化するや、日曜に魅力的な出し物を提供するなど、なんとかして日曜の来場者数を増やしたいところです。
曜日関係は致し方のないことかもしれませんが、この差は出店者様にとって深刻な問題と捉えるのではないでしょうか。
私も何か対策を考えていきたいですね。
例えば土曜希望なのに落選し日曜になった出店者のボードゲームを集めた販売用公式ブースを土曜に作るとか、考えれば色々と思いつくかもしれません。
ゲームマーケット自体のイベントではふるよにの特設ブースがあったり、「おやこで遊ぼう ゲーム& TOY』 (未就学児童向けゲームコーナー」やスチームパンクブースもあり、親子連れからゲーマーズ、そしてゲーマーズでない方向けにも入場していて楽しい催し物が多くありました。
「おやこで遊ぼう ゲーム& TOY』 (未就学児童向けゲームコーナー」は前回のお子さんがゲームを見るために四方八方走り回ってしまう等といった問題の解決にも少なからず繋がっていますし、お子さんを連れていらっしゃる方にとっても楽しいスポットのはずです。
こういった楽しい企画やイベントがゲムマをさらに盛り上げてくれているに違いありません。
試遊スペースで一緒に遊ぶついでに、はじめて参加された方に聞いてみたところ「思ったよりマニアックじゃなかった」「いろんなものがたのしめた」「かなり賑わっていて驚いた」という感想を聞きました。
この思ったよりマニアックじゃなかったというお話にちょっと引っかかりを覚えてさらに聞いたところ「同人即売会とか、手作り感のあるデザフェスみたいなところかと思ったら、けっこう企業のゲームって感じなんですね」とのこと。
なるほど。こちらについては後述しますー
当日の雰囲気
まず入り口からラブレター記念の写真撮影ブース。
セブンワンダーの製作者Antoine Bauza (アントワン・ボーザ)さんも居たのでお願いしたらとても快くOKいただきました笑
ロロステの新作ブース
新作のベルーガ、とても穏やかなテイストの新作ゲームです。
アルハラシステムズさんのマクハー
あれ?この画どこかで見かけた気がするぞ?
何も言うまい
謎解きも楽しそうです
新作のトイレの香夜子花子さん。かなりの運ゲーです笑 こわいw
楽しませる人の受け皿が大きすぎる「お絵かき✕箱庭作成」のボードゲーム!
梟老堂新作「Alpenzian/アルペンツィアン」
試遊卓はごった返すほどひっきりなしに賑わっていました。
ボードゲームだけではなくこういった弓の遊びなどのブースも今回は多く目立ちましたね
ダレカラダイス、スタPの決め方カードからダレカラカードに変更!イイネーミング。
ボードゲームカフェパス完売。
ボードゲームチャリティー。かなりの賑わいでした。
マンチェスターレイルロード。午前には既に売り切れに。
スチームパンクブース!!
なんだか楽しそうな雰囲気のお姉さんとお兄さんたちと話していたらなんとスチパン系Youtuberだそうです。かっこいい・・・。いろいろと話していたら今度一緒にボードゲームをやっていただけるかも!うれしい。
動画はこちら。スチパン良いよね!
こっちのお兄さんも決まってるぅー!
スチパンのかんざし、2万8千。おうふ
武器も色々。
とウロウロしてたらすごいお姉さまが!どうやら有名なレイヤーさんのよう。
酒すごろく、超本気で写真を撮りたいと思いゴソゴソ・・・・
これがその一枚です。どうでしょう。
ブックメーカー大塚さん。熱い!お、キャラのレイヤーさんもご一緒ですね。
あれ?セイジさん。行きたいー
おもしろそう、だけれど完売。
カワサキファクトリーさんより新作GEAR 11(ギア・イレブン)。猫じゃなくなんでチャイナ?とお聞きしたら新作に合わせて来たようで
あのくもひまわりー、みたいなオリジナリティある作品、「あのくも」
プレイも楽しそう
「!?」
ゴールに辿り着いたら勝ち!という感じのボードゲームDear Deer
上海人狼!決まってるぅー
たくさんの形容詞を組み合わせて遊ぶゲーム「Words✕Words」
楽しい!
「楽しいですよ~」と作者さん
例えば手札からやさしいを取り出して「ふかい、やさしさ、でおばあちゃん!」という感じで手札を捨てたり、あとは隠匿系でテーマごとに遊んだり2パターンのゲームが楽しめる
プロトクラフト新作の「アクマグマ」
ダイヤモンドゲームにさらに特殊な要素を追加したボードゲーム
ボードゲーマーマツナガさんの新作!トリテ、バロックの変遷
オストル!ラインナップも増えて再登場!クラウドファンディングは瞬殺だったそうで
5カラー!こちらも800を超える販売数、しゅごい。
この子誰の子的なトリテ。「この子は私が生んだから取る」「こんな子俺の子じゃない」パワーワード飛びまくりで辛い
ニャル子さん!REDOUTは「ぼっちのホビーBlog」のコモノさん買ってたね。お隣のお姉さんももちろん写真許可済ですよー
楽しそう!「かなカナ」
オセロ✕言葉遊び。例えば黒のチを置いて、「チビ」で二文字を黒にしたりする。じっくり系
「ご家族連れや老人ホームでも、勝ち負けじゃない喜ばれるゲームを」
感想
いやー相変わらず本当に楽しい2日間でした。
都合であまり多く回れなかったのが残念で仕方ないです。
さて、先程後述しますーと記載した件について。
以前から思っていた「ボードゲームの企業化」というものを改めて感じました。
インディーズだからジップロックに入れちゃったり、でも中身はちゃんとおもしろくてとりあえず買ってみるという宝探しのような、そんなボードゲームが本当に少なかった。
探そうと思ってウロウロしたんだけれど。
どれもきちんとデザインされていて、どこに出しても問題ないものばかり。
そうじゃないと売れないし、見向きもされなくなってきたのかもしれない。
客層も明らかに変わってきているのを肌で感じた。
これは単に人数が増えたからだけではなく、ボードゲームがより一般的な遊びとして普及してきたからだと思う。
とても良いことだ。
ボードゲームが普及すればプレイ人口の分母も増える。よりたくさんの人と遊べる。
そして市場が賑わうことで色んなボードゲームがもっと出てくる可能性が高まるからだ。
だからこそデザインが重視されるし、相応の中身も大事なのでしょう。
ここまでくるとゲームマーケット大賞だってかなり泊の付くものになるので、良くも悪くも人様に出しても大丈夫な子(箱がしっかりしていてデザインも美しい)しか選ばれないののかもしれない。
ただそれはもちろん各個人の努力の成果だし、大事なことだから一長一短。
残念なのは「見た目が悪くてもとりあえず作って出した!ドだ!」というボードゲームが出て来れる土俵が狭くなっているのはまずいのではとおもってしまう。
やっぱりそういうところがあるからこそのゲームマーケットの魅力だし、宝探しなのではと。
磨けば光る原石いっぱい、という、石がゴロゴロでも良いじゃないかと酒すごろくは思ってしまうのです。
だって私が初めてカナイセイジさんのラブレターを買ったときは、確か封筒に入っていて500円とか1000円とかそのくらいだったはず。
単に企業化してきれいなゲームでいっぱい、というのならおもちゃショーになってしまうし、インディーズも愉しめるところが魅力のはず。
この件については2016年のゲームマーケットでもお話しましたねー。
客層が変わって、きれいでちゃんとしたゲームが遊べるゲームマーケット!という今のこの流れは、インディーズも愉しく遊べるゲームマーケットという魅力に対して逆走しちゃってるんじゃないかなー、なんて。
そういった良さもなくさずに、これからのゲムマの発展も楽しみですね!
いずれにしても楽しい2日間でした。
ゲームマーケット参加者、出店者様、ゲームマーケット運営者様、皆様おつかれさまでしたー!!
また秋に!
出展ボードゲームレビュー一覧
ゲームマーケット2018年春に発売されておりましたボードゲームのレビュー一覧です。ご参考下さい。
梟老堂様/Alpenzian/アルペンツィアン
一石ラボ様/ブランクワールド~Complete the Atlas~
久遠堂様/ラベノス
NSGクリエイト様/突撃!今夜の晩ごはん
YAMATO GAMES様/カードゲーム グリーンフィンガー
ショーナン様/イスラムの群雄
コメント
個人的には、外見の綺麗さに中身が伴っていない物も結構多いという印象ですね。
逆に言うと、「売れるためにコンポーネントは綺麗にしました!」で止まってる感じ?
[…] 全体的なことだと、酒すごろく(@sakesugoroku)さんがブログで書いていることを私も感じた。 そういう私自身も自分が出展したときは小綺麗にデザインまとめてパッケージ感出したりしていたからうむむ…とも思うのだけど、数年前まではよく見かけたジップロックに入ったやつとか紙の名刺入れに手書きタイトルみたいなやつとかが極端に少なくなっているのは一抹の寂しさは感じてしまう。その一方で、この傾向のおかげでボドゲが市民権を得てユーザー層が広がっていっているのも確かなんだよね。 そういえば15年くらい前あたりに徐々にインターネットがSNS化していって「ネット広告」が多くなっていったときも近い感覚だったことを思い出す。ネットで変なことをやったりするのが憚られる雰囲気になっていった一方で、ボドゲとか当時はマイナーだった情報にどんどんアクセスしやすくなっていったんだった。 こういう現象はどの分野でも起こることとはいえ、やっぱり気にはなってしまう。もうすこし自分でも考えてみる。 […]