いきなりクライマックスの拡大再生産でインシャラー!「イスラムの群雄」

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ゲムマ春2018のおすすめ新作「イスラムの群雄」のレビューです。

デザイン ショーナン
イラスト ショーナン
人数 2人専用
時間 15~20分
年齢 10歳~
価格 1500円
発売 2018春
予約 http://www.karakuri-box.com/~wind/2han.htm

2018春 土-G12 ブースで発売

システム

ぷち拡大再生産を行いながら2パターンの勝利条件の攻防を繰り広げるゲームです。

通常は2パターンで勝敗が決します。

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1.勝利点を5点取る

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2.軍事力3以上の差を作る
あまりないとは思いますが、カードが取れなくなりゲームが続かなくなった時の特殊な勝利条件もあります。

P4224913.JPG さて、最近断食した人がスタートプレイヤーです。
そのため私からとなり、4金(ムスリム=信者)を受け取りお相手は5金を受け取ります。

説明書の表記がすごかったので一文をそのまま引用します。

互いにメッカの方角に叩頭しスタートプレーヤから手番を開始する。唱えよ「インシャラー!」

「インシャラー!」

はい、流れは簡単で手番中に行うことは以下の通りです
1.入信(カードを持っていれば属性が合致するタイミングで収入(ムスリム)を得る)

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マークはそれぞれ3箇所
白の属性【ハッジ】
赤の属性【ザカート】
緑の属性【シャハーダ】
手番毎にこの属性が示された分野カードのマーカーがぐるぐる回る。

そしてこの属性にあてはまるカードを購入していれば収入を得ます。
但し収入は3箇所のタイミングのいずれかでしか行われません。
手番が終われば3個あるマークのうち一つが移動し、その移動先と同じマークでかつ収入アイコンがあればその数分収入を得ます。

2.購入(獲得)orリクルート(布教)

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場に出ているカードを購入するか、捨て札に置いてカードに記載されたお金を得るかを選べます。

まあ色々とカードの効果があり、購入後の手番中ならいつでも発動できます。
例えば購入を2回連続で行うことができるものとか、相手の持っているカードと自分が持っている好きなカードと交換できる凶悪極まりないやつとか様々です。

リクルートは場に出ているカードを捨て札に送ることによってそのカードに記載された金(ムスリム)を獲得します。
これは相手へのカットにもなるし、初期はカードもなくお金が増えないのでこちらを選択する場面が多いかもしれません。

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このリクルートをするたびに+1ムスリム追加で得る、なんてものもあります。

3.カードの補填
場からなくなったカードを4枚になるよう補填します。
カードが無くなったら捨場からリシャッフルせず(お互いの合意があるならOK)デッキにして補填します。

4.分野マーカーの移動

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分野マーカーを移動させて手番終了です。

次に相手の手番になって入信が行われますが、これを予期してちょうど収入が来るタイミングでカードを購入し手番を終了させるのが理想ですね。
入信はお互いのプレイヤーが収入を得ますので、収入がある属性カードを3つ持っていれば毎回収入を得られるのですが果たして収支が追いつくか、もしくは勝利条件が先を越されないかというジレンマが良いです!

インタビュー

  1. 今回はなかなか渋いテーマでしたね。このテーマを選ばれた理由を教えて下さい。
    ショーナン(ガラケー)ゲムマ春(土)G-12

    答えちゃいます!!
    テーマは今回だいぶ遅く決まりました。システムから決まったので、なにか取り合いをするってことで当初はギャング団の抗争が有力候補だったんです!! でもなんか、それってどこかやりそーで被ったらやだなあと。 次の候補がゲーム実況者の炎上テーマで、いいねを集めて炎上イベントを取り合う良い意味でも悪い意味でも人気者にのし上がるみたいな、これはかなりテーマと合ってて良かったのですが、アートワークを描く段階になってどうも筆が乗らないのでお蔵入り。 最終的に制作当時読んでた「イスラームからみた世界史」という本から引っ張ってきました。有名どころのボードゲームでは交易や建築物でイスラム文化を表現するものが多いので、もっと血なまぐさいところに突っ込んだイスラムゲーがあったら自分は欲しいなと、そう思いこのテーマに決定しました。

  2. 前回と打って変わって短期決戦となるゲームシステムでした。先程の質問と重なるところがあるかもしれませんが、このシステムを制作した理由をお聞かせ下さい。

    ショーナン(ガラケー)ゲムマ春(土)G-12
    サンクトペテルブルクシステムを20枚以下でどうまとめるか? というのが今回の自分の課題でした。 最初のテストモデルでは、もっとコツコツ貯めて買ってを繰り返すそれこそ地味なゲームで、長いわりに単調で中盤ぐらいまでについた差は埋められないなど問題が多く、これ系のゲーム制作の難しさを実感しました。修正を重ねるごとに”15分でドラマチックに”という目標が固まってきて、今の調整に落ち着きました。ゲーム進行を停滞前回が公称30分以上でやりこむと一時間はかかるものだったので大変でした>< やっぱり15分が作る分にも遊ぶ分にも優しいかなと思いましたまる。

  3. それぞれに名前がありますが、こういったところや今回のこだわりについて教えて下さい。
    ショーナン(ガラケー)ゲムマ春(土)G-12
    名称はめっさこだわってます!! たとえばイスラムの正当後継者を 教科書などでは「カリフ」と表記しますが、これをカードでは本来の読みである「ハリーファ」としてます。イマーム・アミール・スルタン・シャーハンシャーといったよっぽど詳しくないと違いが説明できない称号もカード名に採用してるので、このジャンルが好きな方はニヤニヤできると思います!! あとは併記されたアラビア調フォントが、本来アラビア語は右から読むからガチなアラブフォントだと変になるからしかたなく近いものを使用してるなど苦労した点もぜひ見て感じて欲しいところでっす!!
  4. 交換と布教+1はなかなかのカードですね笑 (こちらについてはショーナンさんといろいろとお話しております)特に気に入っているカードはありますか?
  5. 最後に一言あればお願いします!

感想

今回は短期決戦型の2人用ゲームです。
カード枚数も少なくカウンティングも難しくありません。
表紙があれですが、実にさっくりとして良いゲームです(今回表紙はあえて載せていませんがゲムマでぜひ実物を御覧ください)。

拡大再生産はするのですが、拡大ッッ!!さいッッせいッッさんッッッッ!!!って感じではなく、というよりもそんな拡大再生産してたら相手に追いつかないのでちょっと増やして一気に勝敗へ持ち込むようなプレイ感です。
さながら拡大再生産の最終局面を2人で一気に駆け上がるような疾走感があり、良いです。

ちょっと大富豪チックなところはあるかもですね、ここまで揃えるとこういうカードが来てこの収入が来るのであとはこのカードを購入して勝ち!のような。
だから自分の手番に相手がやろうとしていることを止めつつ勝ちに持っていくというスタイルの繰り返しです。
負けると「あ~それやりたかったのにー」となるあの感じです笑

凶悪なカードがあるので、これが必ず勝敗を決するようにしており、何度かプレイすれば分かると思いますが、このカードの獲得ありきでお互い動きます。

それが難しいようであればカードの効果で破棄(ゲームから除外)が出来ますのでその戦略もありですね。

いずれにせよ最初からクライマックスで勝負!というところで初手の4金や5金の調整が良く効いていますし、ショーナンさんらしいジレンマと勝敗の駆け引きが詰まっているのでショーナンゲー初心者にももってこいですね。

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