ゲームマーケット2016秋 新作同人ボードゲーム「パナマ」のレビュー感想です。
トランプ拡張ゲーム「パナマ – Panama」
【商品説明】こちらのページを参照願います。
【販売個数】30セット 再販はしません価格 1800円 発売 2016秋
難易度 超簡単 [簡単] 普通 難しい
個人的な意見で恐縮ですが、もしこのような機会がなかったらゲームマーケットで見るだけで購入までに至らなかった可能性がありました。
出会えてよかった作品の一つです。
非常に面白いし、トランプと衝立だけでよくここまでのアイデアが閃いたと脱帽です。
皆さん、「ごいた」はご存知でしょうか。
将棋を利用した日本発祥の2vs2の対戦ゲームです。
この「パナマ」はごいたのような協力プレイでありながら、途中途中で仲間を変えて戦略を愉しむ正体隠匿系のボードゲームとなっており、プレイ時間が短いながらもリプレイ性も高い、シンプルで手軽、そして手軽の中に少しの重みを混じえています。
(2016/12/08現在 ルールver1.0で記載致します[ver.2には2VS2モード有])
ルールはいたって簡単で、トランプを置いてその周りにカードを立てます。
置かれたカードは得点になり、置いた周りのカードで一番高い数がその得点を得ます。
しかし、周りのカードの中にジョーカーが1つでもあればその得点はマイナスへと変貌を遂げます(他にもルール的なスパイスがあるのですが全ては記載いたしません)。
衝立によって見えるプレイヤーと見えないプレイヤーが現れるので、ここが協力と対立を巧く誘導させています。
「あーだこーだ」を繰り返しながらプレイするわけで、例えば1人を除いて全員が見えるという置き方も出来るのでなかなかにシビアです笑
正体隠匿で有名なカードゲームと言えば人狼ですが、その人狼の中でもロジック重視の方にはぴったりの作品ですね。
インタビュー
―パナマ面白かったです!パッケージ絵がけっこう腹黒そうな女の子ですね笑
この絵やテーマについてお聞かせたただけますか?
これまで私は同人系のイベントに参加したことがなく ボードゲームに触れたのも去年の9月くらいだったのですが とても面白かったので、是非とも作る側の視点や考え方も知りたいと考え 2016年の春に初参加初出展して二人対戦のアブストラクトゲームを出展しました。 どうせなら3Dプリンターも使ってみたかったので 2月にゲムマ出展のために家庭用3Dプリンターを購入しました。 自身のゲームが絵が全くなく無機質な傍ら 他サークルさんの表現性豊かな作品を見て 「次は絵を入れてみたいな~」ということを知人に相談したところ 知人の職場の方を紹介していただきました。
普段かわいい系の絵を描いている方なのに、私の要望の ドス黒い表情に苦慮して対応していただいた感じです。
テーマは、ゲーム構想時に 今年世界を震撼させた(させるだろう)と考えていた時事ワード 「パナマペーパー」「トランプ」から結びつけました。
―プレイしていて世界観もバッチリでした。シンプルかつナイスアイディアやゲーム性は以前から着想があっったのですか?
前作が ・二人対戦、時間かかる、ルール複雑なアブストラクトゲームだったので 複数人で、時間があまりかからず、ルールがさほど難解ではなく、運の要素も絡む ゲームを作ろうと考えていました。
それとテーマのトランプとパナマペーパーがかみ合った感じです。 前回のゲムマで、海外の方が隅の方で仲間内で 定番ゲームを遊んでいたのを見かけたので 海外の人にも小規模同人エリア内に 入ってきてもらって遊んでもらいたいと思ったのもあります。 (「パナマペーパー」は海外ニュースの方が話題性高かったので) 酒すごろくさんからの質問については以上です。
おわりに
手軽にサクッと遊べる本作。
価格は1800円。私個人としては少し手が出しにくい気が致しますが、利用しやすい衝立とアイディア料金だと思えば財布の紐もかなーり緩くなるはず。
販売戸数は30セット 再販無し。面白いのにもったいない。ミニトランプと衝立があれば空き時間に遊べるこの手軽さは、このボードゲームのさらに良い特徴です。
ご興味があれば体験卓がありますので是非試遊をお薦め致します。
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