はじめに
ゲームマーケット 2017年春の新作ボードゲーム「ゴリ×夢中」のレビュー及び感想です。
皆さんガイスターはご存知でしょうか。
難しくもなく、かといって単調ではない2人用ボードゲームの傑作です。
ガイスターはシンプルでありながら、なぜあそこまで奥深いかと言えば、それは人の心理によるものだと思われます。
その心理戦がシンプルなルールに相まって、たくさんの読み合いを発生させます。
今回のゴリ夢中はそんなガイスターライクなゲームです。
システム
詳細なルールに関しては製作者さまがルールを公開しておりますので下記を御覧下さい。
ゲームの終了条件
単純な◯◯したら勝ちの勝利条件ではなく、終了条件となっており、さらに特殊な条件が混じるので少し複雑です。
1.相手のコマを5個取る
2.同じマークを4枚獲得したら負け
3.同じマークのバナナに自分の駒が相手のところに同じマークのバナナに入った時点で終了
4.自滅したら負け
1自分→2相手ドラミング発生→3自分
上記3の状態で最終的に自分の駒を取られるor禁止エリアになった場合即負けです。このあたりは慣れが必要なので詳細は上記製作者様の公開ルールをご確認下さい。
先ず裏面にして6枚を配置します。
次に1枚相手が自分の駒を選び双方の駒を表にします。
これで少なからず駒を動かす行動の指針がつかめます。
コマは左右上下1マスずつしか動きません。
プレイヤーが出来ることは2つの内いずれか一つです。
コマを動かす。
コマを置く。
禁止エリアと呼ばれるところにはコマを置いたり移動したりは出来ません。
コマを動かす前に相手がいた場合、その相手の面を表に向けます。
このとき
1.違うマークなら相手の駒を奪う
2.同じマークならドラミングが発生します。
ドラミングとは相手にぶつかった方向へ相手のコマをさらに2マス進めます。
ドラミングには色々と条件があり、弾いた先で更に駒がぶつかればその先も弾かれます。
自分の駒が場外に出されれば相手の物になりますし、さらに下手をすればゲーム終了条件4に該当するのでなかなか難しいです。
同じマークをわざと獲得させてドラミングを発生させないように詰めさせる等の戦略も考えられます。
このドラミングシステムがこのゲームの醍醐味でしょう。
弾き飛ばすようなイメージで、これがけっこう「すっごーい♪たのしー♪」です。
連鎖が起きなければ起きないで表になりますから戦略も立てやすく、ゲームを盛り上げてくれます。
さらに特殊コマや、ハンデルールなどもありますので、相手によって様々なプレイが楽しめます。
製作者様より
イラストのわりに、けっこうガチなアブストラクトゲームなので、イラストで敬遠せずに、アブストラクト好きのゲーマーさんにも遊んでもらいたいです。
また、ゲーム初心者さんには、ハンデルールも公開しているので、各自、自分のレベルに合わせて楽しんでもらいたいです。
感想
隠匿要素が強いので正確にはアブストラクトゲーム(完全情報公開)とは呼べませんが、ゲーム終盤になるにつれて相手のコマ情報が明示的になります。
そのため完全な隠匿というわけでもありません。
説明書が読み辛いのですが基本的な行動はシンプルです。
色やマークの種類、特殊な動きなどを憶えてしまえばすぐにプレイ可能です。
ゲーム終了条件が簡単なプレイ内容と反して少し煩雑なので慣れが必要だと思います。
定石を探るのに近い、突き詰める要素がかなりありますので、ゲーマーズ向けの印象を受けました。
ハマったらゴリ夢中をひたすら遊ぶという方は居そうです(5-6人でプレイしましたが内1人はそんな感じでした)。
好みは分かれると思いますので興味があれば一度ブースでプレイ内容を聞いてみるのもいいと思いますよ!
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