デンジャラスな恐竜でパークを繁栄!そして喰われるお客たち「ダイナソー・アイランド/Dinosaur Island」

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  • 6/10
    運 - 6/10
  • 6/10
    戦略性 - 6/10
  • 7/10
    コンポーネント - 7/10
  • 9/10
    テーマ性 - 9/10
  • 6/10
    インタラクション - 6/10
  • 7/10
    プレイアビリティ - 7/10
  • 7/10
    プレイ頻度 - 7/10
6.9/10

抜粋のみを表示

実プレイ時間:170分(インストは別途30分)
プレイ人数:1-4人
推奨プレイ人数:3-4人
お気に入り度:
お酒との相性:
難易度:Lv.3
日本語化:必要
発売年:2017
ゲームデザイン:Jonathan Gilmour, Brian Lewis
想定価格:8000円

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ここがおもしろい!

・イレギュラーがなく1ラウンドで全てが把握できる分かり易さ

・目新しいシステムはないが綺麗にまとまるアクション

・客が楽しむか客が食われるかのスリリングなバランス調整

・愉しさを盛り上げるハイコントラストでビビットなデザイン

はじめに

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Kickstarterで3000%超えの話題のボードゲームです。

ビビットカラー最高!蛍光色バンザーイ!な配色を中心とした恐竜たちとワッキャッキャできるテーマパークに囲まれてゲームを行います。きゃりーぱみゅぱみゅな恐竜。KAWAII!

そんなオシャレ系ボドゲにしちゃって中身はずっしり重く直接攻撃バンバンのインタラクションとかターゲット逃さない?と思った方も安心のシンプル設計で良い意味でソロプレイ感つよし。

ショート・ミディアム・ロングとゲームが用意されていて今回はロングで行いましたがそれでも本当に簡単。超簡単。

目新しいシステムがないけれどイレギュラー処理が少なく、それはもう洗練されたゲームメイク。美しい。これは流行るね。万人受けするタイプのミドル級ゲーム。

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しかもカッチョイイ恐竜作って、乗り物とか作っちゃったりして、なんかパーク作りって感じもして良いんだよ。コレがまた楽しい。

最近はディズニーもフードに凝っているらしくけっこう美味しいものが多い。

特にオススメなのがディズニーシーのスパイシースモークチキンレッグ!これマジで美味しいですよ。500円。

いつも3個くらい食べます。美味しいので。
めちゃくちゃ並んでるギョウザドックは普通です。

あとはチェロスおいしいよ!チェロス!

 

システム

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恐竜のアミューズメントパークを運営しつつ、恐竜を生み出し集客して得点を稼ぐボードゲームです。

ゲーム終了条件

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目標カード(プレイヤー人数+1枚)があり、達成していなカードが残り1枚になったラウンドでゲームが終了します。

目標カードの達成は早い者順もしくは同時達成で、一度達成された目標カードは他プレイヤーが達成することは出来ません。

目標カードにはそれぞれ、先に達成したプレイヤーに勝利点がもたらされます。

ゲーム勝利点

ゲーム中

・訪問客が楽しむヒャッハー 人数=1点

・訪問客が食われるヒャッハー 人数=-1点

ゲーム終了時

・建設したアトラクションの点数

・恐竜1体の点数 危ないやつは点が高い

・達成した目標カードの点数 重要

・$5=1勝利点 お金が全て

・空のパドック(施設を建てていない土地)楽しくないパークなんて 1箇所=-10点

ゲームの流れ

ゲームは全5フェイズで構成されております。

研究フェイス

研究者を派遣して恐竜づくりのためのDNAレシピの入手

購入フェイズ

個人パークの拡充をするための専門家や拡張施設の購入

作業フェイズ

作業員を職場(個人ボード)に配置して恐竜作ったりあれやこれや

訪問フェイズ

訪問客の対応、死と金のマネーゲーム(違う)

準備フェイズ

ダイス、レシピなどの補塡など、残った作業員やスタピーの後片付け

 

さて、フェイズ毎に行う詳細を説明していきましょう!

研究フェイズ
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ダイス振ります。ダイスいっぱいうれしいな。

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ダイスを振り終えたら自分の科学者マーカーを3つ配置するのですが、それぞれ番号が割り振られています。

この番号に応じてスタピーから次の3アクション+パスを選んで取り、次プレイヤーに交代します。

DNAの獲得

ジャラランガと振ったダイスのDNAマークが手に入ります。

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これに対応したマークが獲得出来るのですが、もちろん貴重なDNAや量が多く見込めるDNAとかもあったりするのでこれが早いもの順で獲得出来るとなると後手番はグヌヌとなります。

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マークの数✕DNAの数で獲得することが可能です。

さらに、ここで選ばれなかったダイスの一番高い危険度(●ボッチ)が多い数だけ後述の脅威度が増します。

ストレージの増設

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DNAが多く獲得出来ても保管するストレージの限度までしか持てません。

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科学者マーカーの数分だけストレージ上限の増加が可能です。
黒いキューブが現在の上限を表しています。

ダイナソーレシピ

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欲しい恐竜のレシピを獲得出来ます。つまりコレがなければ恐竜は作れないわけで。

HEXの1.2.3に対応した数以上でなければ置くことが出来ません。

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獲得したレシピは個人が所有するパークのボード(以下個人パーク)に配置します。

ボードには恐竜を作るためのDNA、恐竜の危険度、客からの人気、ゲーム終了時の得点、格納数(初期は1匹)が記載されています。

長方形横型の配置になるために、娯楽施設タイルの配置も考慮しながら個人パークに埋めます。

危険な恐竜であればそれだけで人気(得点につながる)で集客が見込めますが、客が食われる(失点)の率が上がります。

目標カードには危険度◯◯以上を恐竜を保持していること、等があるのでこれらの得点も絡んできます。

パス

パスを行うことでその作業員を次の購入フェイズに持ち越せます。

購入フェイズ

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個人パークの拡充やら個人の研究施設であるボード(以下個人ボード)を購入します。

ロココと同様に購入するタイルはラウンド毎に価格が下がっていきますので、どのタイミングで何をGETするかが重要となります。

上から順に2.3.4.5金と掛かり、購入された空き箇所から上へと詰めて安くなります。

こちらもスタピーから選択可能ですので、いかにこのボードゲームはスタピーが強いかがわかりますね!笑

ラボの増設

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個人ボードに記載されているラボにはそれぞれ初期能力(オレンジ色)があり、ここには上書き出来ないが灰色の何もない部分には上書き可能。

後のフェイズで手元のワーカーを配置することで能力が発動します。

 

ラボに増設出来るアクションはまあまあ強い(ような気もする)ので、それぞれのプレイヤーの個性がここで出て来るのです。

話は変わるのだけれど、このゲームは警戒レベルが低いと客が食われます笑

そのためにデフォルトのラボにはお金を支払い警戒レベルを上げるアクションがある。

ずら~っと並んだラボの増設の中に「警戒レベルを無料で上げる」というものがあり、これは強い!と思いながらスタピー先取して速取りました笑

ちなみに3金と5金でデフォルトのラボはアップグレード可能です。

 

アトラクションの建設

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個人パーク内にアトラクションを配置することが出来ます。

けれど高い笑

そりゃあ施設の建設はお金が掛かりますよ。

費用はその列の費用+アトラクションタイルに建設されている費用です。

2金の列に10金のアトラクションがあれば計12金ですね。

パークを建てればその分お客さんが入ってくれて得点になりますし、フードコートならお金にもなります。

最初は買えないのですがパーク経営は直接的な得点となるのでここも外せません。

しかし恐竜も配置しないと興奮度が増えてお客さんがあまり来ませんので、入園料が少なくなってしまいます。

うーんジレンマ。

 

スペシャリストの雇用

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個人ボードに3枚までのスペシャリストを雇うことが出来ます。

これがまたピンキリでめっちゃ強い方から?の方まで様々。

まあ公開情報なので、優良なスペシャリストが居たらスタピー先取ですね。

単純にワーカーを2つ増やしたり、お客が恐竜に食べられそうになるのを助けてくれたり、DNA資源のの調整をしてくれたりと様々なお助けマンがいらっしゃいます。

4枚目を手にした場合は上書きしなければならず、するとその効果もなくなるので注意。

ラウンド開始に2金支払って上級DNAが手に入るやつが地味に便利でしたね。

この子のお陰で過激なDNA獲得戦争に巻き込まれることが少なくなるので笑

 

DNAの購入

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これだけ見ると先程買えなかったDNAを購入して調整するアクションのような気がする。

しかし違うのだ。

ここで出来ることはDNAの購入と、そして購入した列のどれか一つを捨て札にする。

わかりますか。

カットです。

後手番の人が欲しいものも捨て札にしてしまうのです。

「特に欲しいものもないからDNA購入(カット)しよー」ってなります笑

最後手番はもう考えても仕方ないなという気分にはなります笑

 

作業フェイズ

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自分の限りあるワーカーをラボに配置してあれやこれやを皆んなで同時作業するフェイズです。

ロールフォーギャラクシーのようにサクサクと自分の出来ることを各々がやっていくので時間短縮が可能となります。

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自分で改良したラボで超危険な恐竜を作っちゃったり、この箱庭感がかなーり楽しい笑

注意しなければならないのは他人の作業を見ないこと。

見てしまうと目標カードやら、「あ、それ達成するつもりないんだ」などが分かってしまうのであくまで自分の個人ボードに注視して下さい。

最初のラボで行うことは以下の4つで、それに+して拡充した内容が出来るって感じですね。

DNA合成

ボードに指定されたDNAを消費して貴重なDNAに変換します。

こちらもダイス争奪戦に負けてしまった方用の救済策や調整用ですね。

 

恐竜の生成

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ギャオーッス!!!

めちゃくちゃ凶暴な、もしくはプリティーな自分だけの恐竜を作ろう!

レシピが個人パーク内に配置されていれば恐竜の生成を行うことが出来ます。

恐竜によって興奮度と危険度が増えます。

危ないやつほど興奮度が上がり、お客さんが増えるので定期収入が増える!イェイ!

しかし危険度がその分上がります。

やばい!!恐竜大パニック!!

自分のセキュリティレベルが危険度+先述したそのラウンドで残ったダイスの合計値より低い場合、その差分値の顧客が食われます。

やばい!!笑

恐竜の生成にはレシピと指定された空きパドックが必要となります。

1体しか収容できないパドックであれば2体収容できるパドックに拡張せねばなりません。

 

パドックの拡張

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1アクションで1段階拡張することが出来ます。

これによりそのパドックで飼える恐竜が増えます。設置できるパドックは限られているので、生成できる恐竜の上限が増える=興奮度の上限が上がる=来客数の上限が増える=収入の上限が増えるってことに繋がります。

目標カードによっては「興奮度が〇〇を超えたら達成」ってのもあるので、それを目指すにはパドック拡張が必要ですね。

 

セキュリティレベルの強化

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これ重要。ホント重要。

ここにワーカーを配置して指定されたお金を支払いセキュリティレベルを1段階上昇させます。セキュリティレベルを上げないとどいうことになるかと言うと、セキュリティレベルが自分の興奮度(+ラウンド毎で追加される興奮度)に収まらないとお客が食べられちゃう。食べられちゃうと勝利点にはなりません。

セキュリティレベルの強化が毎ラウンド得られる勝利点の要と言っても過言ではない。

しかしここばかりに注視し過ぎるとあんまり楽しくないパークになり、入場者数も減るという・・・ドキドキ・ワクワクには常にリスクがつきものなのかもしれません・・・。

 

投資会社からの資金調達

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ワーカーを配置して得られる資金です。

序盤は来客数が少ないことから頻繁にワーカーを配置して利用します。

 

訪問フェイズ

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さあ!やってまいりました!いよいよ開園で御座います。

先ずはスタPから自分のパークの興奮度と同じ数のお客を袋から取り出します。

中にはフーリガンと呼ばれるけっこうアレな人たちが紛れており、この方たちを取り出してしまったが最後、客より優先して自分の施設に入れていきます。しかもフーリガンは金になりません。こいつらホントアレです。アレ。お客はフーリガンよりも後に施設に入ります。入園したお客はその数分お金を払ってね!

もし指定された施設に入りきれないお客が発生した場合は施設前で並ばされます。

 

そして!自分のパークの興奮度(そのラウンドに追加された興奮度も合わせて)がセキュリティレベルの範囲内に収まっていなければその差分が食われます。ギャー!

フーリガンは食べられません。この方達は人を退け我先に逃げ出すアレな人たちです。いや、どちらかと言えば裏口から関係者ヅラして入る主人公系の人たち?

いずれにせよフーリガンを引くと、「本当に!?いやだー!!」とか「あと残ってるのほとんどフーリガンじゃんー!」などの嘆きがラウンド中聞こえます笑

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そして残った客が勝利点となります。

金だけもらって食わせます笑

ちなみにフード施設は勝利点がお金かを選べますので施設を重視する戦略も目標カードによっては強かったりします。

最後に調整フェイズを行い、勝利点が低いプレイヤーがスタPになります。

ゲーム終了

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これらを繰り返して、指定の目標カード数が全て達成されたらラウンドでゲーム終了です。

感想

P1213999.JPG 先述の通りこれは流行るんじゃまいか。オススメ。

ロングでも途中で作業感を感じることもなく、やりたいことをめいいっぱい出来る感じ。

フーリガンやDNAダイスが一喜一憂できる良いスパイスで間延びしない。

建てたい施設との連携やら、危ない恐竜やらを作りまくる興奮は最高。パーク運営のゲームとしてもしっかりと愉しめる。

箱庭づくりって感じがとてもしっくり来るのだけれど、ただ目標達成やら施設カード獲得がゲーム中頻繁に絡むのでそこまでのソロプレイ感はない。

たくさん詰め込んで後から削ぎ落とし、自然に、美しくまとめ上げたんだなあと感じる。

3人は出来る幅がさらに広がるけれど、そこまで自由度を高めると本当にソロプレイ極まれりといった感じで作業感が拭えないかも。ここは好き好きなのでしょう。

スタピー強すぎ問題がある笑

このゲームは最後手番プレイヤーに人権がない。辛い、辛いよお笑

私が行ったプレイスタイルとしては、最初は恐竜やら施設やらをバンバカ建ててそこまでセキュリティレベルを上げずに失点を受けつつ個人ボードの拡充をするという方法。

理由としてはスタピー獲得しつつ、優位に恐竜や施設といった共通資源を獲得出来ることが目的。基本的にゲーム終了時の空きパドックのマイナス点はきつい。

4人プレイ時、目標が1-2つ達成された時点で、3位の1点前くらいまでジリジリと点を追い詰め、最後に一気に巻き返す。

最終ラウンドであれば施設やら個人ボードの拡充の必要が少なくなるので、目標に向けて各個人で作業。スタピーの利害関係も少なくなる。

とは言っても目標カードの内容や出る施設によってその時にどのように臨機応変に対応するかでまた戦略も変わる。

運もあるけれど程よい。基本シブイの好きな私でもしっくりくるゲーム。

 

あー好き。これ好き。多少言語依存があるので日本語化が待たれる作品。

 


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