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User Review
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はじめに
ボードゲーム「チューリップ・バブル」のレビュー及び感想です。
チューリップ・バブルは実際に起こった歴史的背景を踏まえて高騰するチューリップを競り落としていくボードゲームです。
金銭がそのまま得点となり、安値で買い高値で売り利益を伸ばしていく作業となります。
絵柄がなかなか綺麗で、どのチューリップも独特の甘美な雰囲気を感じます。
システム
プレイ人数+2枚✕3列、例えば4人であれば合計18枚のチューリップが場に出されます。
1列目 入荷予定(次の次に売り場に出される)
2列目 入荷分(次に売り場に出される)
3列目 売場
売り場に置かれたチューリップのみが入札出来るものとなります。
それぞれ売り場に置かれたチューリップの多さがそのまま相場に活かされ、少なければ高値になり、多ければ安値となります。
さらにチューリップにはAランク、Bランク、Cランクとそれぞれ予め決められている相場があるので、それに乗じた数で価格が決定されます。
チューリップ・バブルの良いところは、この通りある程度相場が決まっているので初心者でも愉しめるところですね。
さて、ではどのように安値で買い、高値で売るか。
例えば売り場で出されている赤いチューリップがその時点で安かったとしましょう。
購入後に、1列目2列目のチューリップの赤色が少なければ、次の売り場に出される赤のチューリップは現時点より高く売りに出されるというわけです。
さらに、毎回列が下がる(2列目のチューリップが売り場に出される)毎にランダムで発生する相場変動が起こります。
ここで予期せず相場が変わるので右往左往します笑
この相場変動カードがなかなか強力なため、一生懸命次回を見越してもあまり意味がなくなることが多いです笑
入札→購入→カードによる相場変動→売却→売れ残りは再び売り場へ→市場変動
上記のような流れのために、カードによる相場変動は強制です。
本当に全くのランダムでカードが展開されるのでもう運任せです笑
とは言え、実は他にも売却の要素としてマニアカードによるセットコレクションがあります。
Aランクのチューリップ3枚のみで売却時+20点等。こちらも強力です。
そのため相場変動そっちのけでセットコレクションを狙えます。
セットコレクションはマニアカードと呼ばれるのです、が使われるとデッキ最後に戻り、また登場します。
ゲーム中だいたい1周半くらいで周り、全8枚のためカウンティングが容易です。
もし真面目に勝ちを狙うのであれば、ほとんどの方が相場変動そっちのけで次に来る、もしくは3-4枚目に来るマニアカードをカウンティングしつつ手元のチューリップを集める作業となります。
手元にお金がなければ空売りならぬ空買いが可能です。
後程売却時に売ったチューリップでそのチューリップを買うというわけです。
買えなければそのまま市場へまた出ます。
ゲーム中はほとんどのプレイヤーがカウンティングを行い、セットコレクションのカウンティング+かなり先の市場変動でわりとガチガチの競りになりそうな気がしたのですが、そこへ暴落カードが「どーん!」と音を立ててやってきます笑
最終的に相場変動カードがなくなるか3枚の内1枚あるバブル崩壊があった時点でゲーム終了です。
感想
パーティーとして愉しめるか、きちんとした競りゲームとして楽しめるか。
うーん、これはバランスが良いというよりも、どれも中途半端な感じが否めません。
市場変動とセットコレクションはうまい具合に噛み合っており、しかしながらプレイヤーが生み出す変動はあまり強くないために一種の作業感があります。
せっかくの暴落もシステム的に起こるランダムなので、それを阻止するような人間味あふれる変化もなくただただ受け入れるだけ。ワーキャーとはなりますが、なんか味がない。
例えばゲーム中にプレイヤーが赤いチューリップの暴落カードを購入できて、デッキに入れる。公開情報なのでそのカードが入る割合で先行指数や暴落の確率がある程度分かったり等、ゲームプレイヤーがもたらす変化による事前情報が欲しいところです。
「あの人あのセットコレクション狙ってるみたいだから、お金出すのきついけれどちょっと暴落させよう笑」みたいな笑
意地汚いですね笑
チューリップ・バブルは同人ボードゲームのため駿河屋がお薦めです。
ホビー/グッズ販売 通販ショップの駿河屋
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