理由なんてなくてもいいじゃん、リラックスして楽しめる「ペンギン・ハイウェイ」

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ペンギン・ハイウェイ観てきました。久しぶりに頭空っぽで観れて、リラックスできました。

森見登美彦さんの作品は四畳半神話大系を始めとして、宵山万華鏡などの数多くの作品を観たり読んだりしています。

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今回のペンギン・ハイウェイはその森見登美彦作人の中でも異色というか、さらにシュールでファンタジー色の強い作品です。

あまりに観る側に丸投げした解釈の方法のため賛否両論であり、作中に伏線があるかどうかで良質な映画なのかどうかが判断される昨今では受け入れがたいのかもしれません。

 

きちんとした伏線も明確な理由なく、本当に「これからどうなるか」「これはなぜなのか」は自信で決めなければなりません。

だからといってペンギン・ハイウェイが良作ではないとは言い切れません。

 

「別に伏線なくてもいいじゃん、理由なくてもいいじゃん、そうなるもんはそうなるもんだし、ただただ今のこの映し出された世界を楽しもうよ」と私は声を大にして言いたい。
もしそれで楽しめるのであれば、ペンギン・ハイウェイは頭空っぽで楽しめる今年一番のアニメかもしれません。

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青山くんの淡い恋、お父さんの思慮深い発言、美しい朝の景観、透明な謎が一気に色を帯びていく盛り上がり、そしてお姉さんのおっぱい。

どれを取ってもすべてが前向きで、そして清らかに流れる物語は、理由のない涙を引き寄せてくれます。

なんと言えば良いのでしょうか。
「すっきり!なるほど!いやー驚いたね」と観客に理解をさせることを求めて制作した作品ではないために、話題作にはならないかもしれません。

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ただ一つ言えることはこの映画は絶対映画館で観た方が良いです。

極彩色豊かな音と圧倒的な画面で「体感」出来る場所でなければ、非常にチープな内容に見えるかもしれません。
というか内容は正直チープなので。

私はそのチープさがぼーっと素敵な絵画を観るような気持ちで、楽しかったというよりも「リラックスできた」という映画でした。

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おっぱいの大きいお姉さんが登場し、おっぱい好きな知的な男の子が出ますが、性的な描写はありません。
谷間すら出ないので逆にある種のフェチズムがありそうですが、健全な作品でしたよ。

ほのぼのファンタジー日常がお好きな方に、ぜひ。家族で楽しめるはず。

私は好きです。

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