アナンダの強欲「俺の領地で建築したら金よこせよな?」ボードゲーム-ヤマタイ/Yamatai

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  • 6/10
    運 - 6/10
  • 6/10
    戦略性 - 6/10
  • 8/10
    コンポーネント - 8/10
  • 4/10
    テーマ性 - 4/10
  • 5/10
    インタラクション - 5/10
  • 5/10
    プレイアビリティ - 5/10
  • 4/10
    プレイ頻度 - 4/10
5.4/10

抜粋のみを表示

実プレイ時間:60分(インストは別途10分)
プレイ人数:2-4人
推奨プレイ人数:3人
お気に入り度:
お酒との相性:
難易度:Lv.3
日本語化:不要
発売年:
ゲームデザイン:Bruno Cathala/Marc Paquien
想定価格:5000-6000円

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ボードゲームの「ヤマタイ/Yamatai」のレビューや感想、ルールです。
自分と相手の共通して利益になる船を置きつつ、いかに自分だけ得をするかを考え鳥居や城を建築するボードゲームです。

ここがオモシロイ

  • 分かりやすいシステム設計
  • インスタ映えする
  • 歴史上の人物のイラストがクールだけれど効果がその人の背景と全く関係なく笑える

はじめに

セブンワンダーデュエルやキングドミノでお馴染みのブルーノタカラさんのボードゲームです。最近ではイマジナリウムが有名ですね。

セブンワンダーデュエルは神ゲーです。
セブンワンダーではなくセブンワンダーデュエルが最高なんです。
最近プレミアム価格から抜け出してようやく再販されました。

うれしい。

さて、本作ヤマタイも日本名ですが、ココ最近でブルーノタカラさんの過去作にはカナガワなんてものも出されております。
その前にはセベクなどピラミッドのテーマが多かったのですが、エジプトから日本へ興味が移ったのでしょうか。

まあヤマタイの日本への歴史的背景は皆無です。
何方かと言えば、アジアの神秘的な雰囲気をデザインしたという感じでしょうか。
インドから中国までアジア圏の有名人がゲーム中にたくさん登場します。

「このゲームのテーマは中国?日本?」BGGでなんか荒れていますね。

Chinese or Japanese? | Yamataï
The names are all in Japanese, but the artwork and design is all Chinese. What exactly is this supposed to be? Just a ge...

ゲームシステムも全く歴史的背景に関与していないので雰囲気ですよ。雰囲気。
楽しんだもの勝ちです。

西部劇見て、「すごい!カウボーイかっこいい!」って熱い想いを胸に単身で弾丸旅行で旅したホームステイ先には、餃子食べながらテレビでドラマ版「Mission:Impossible」をコーラ片手に見ていたという現実と同じです。

馬なんて居ません。

悲悲ーん。

システム

P6185892.JPG  建築士となり王の勅命のもと建物を建設していきます。
様々な得点源やより多くの建物を建築したプレイヤーの勝利です。

得点は専門家の雇用、建物、文化トークン(3枚1点)、お金(5円で1点)です。
ゲーム終了は勅命タイルの建物を建築し終える(無理)か、準備時の補填で何かが足りなくなったとき終了します。

アクション

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やることは意外とシンプルですね。アクションタイルなどのシステム設計で分かりやすくされている。個人ボードがそれぞれキャラクター毎にありますが、ただのサマリーです。でも雰囲気大事よね。

1.船の獲得

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アクションタイルをどれか1枚獲得します。

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このタイルにはそれぞれ次の手番順になる数字、手番中いつでも起動できる効果、受け取れる船の数や種類が記載されております。
数が低いもの程強い効果なのですが、その手番でやりたいことや欲しい船よって優劣は変わるのであんまし関係ないかもですね。このゲーム、スタピーがまあ強いのですが、そこまで選ぶ優先度が高くない気もします。時と場合によりますね。

例えば10の番号は強く赤、茶色、そして好きな色の3隻を獲得出来ます。
しかし船の入れ替えのタイルなどもあるので、10選ぶよりも8の効果で「置かれている船を入れ替えたいからこっちにするー」なんてことも。

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使わないカードは毎回リシャッフルされて新たなカードが出ます。
理論上では使わないアクションタイルが発生する可能性が有りえます。

2.船の売買

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売るか買うかどちらか一つを選択して実行します。
このアクションは行わなくてもOK
お金の獲得は、スペシャリストの効果と雇用(現ラウンドで雇用出来なければお金が置かれていく)

船を買わないと文化トークンが得られず建物も建てれない。
お金を持っておかないと自分が置きたい船を買えない。
というジレンマ。

売却は通常アクションタイルの効果で得た利用しない船をお金に変えたりします。後は専門家の効果でお金を色々と変換出来る方もいらっしゃるので、そんなときにも売却は重宝します。

金色の船は基本売買出来ません。
タイルやらの効果でゲット出来ます。
金色のタイルは得点の高い建物を建造するときに使います。
金色の船は持ち腐れしないように消費出来るときに獲得したいですね。
船は基本2個以上を持ち越せませんので。

「さっきから基本基本って多くない?」
と突っ込まれそうです。

ムムッ。

それらルールを突破する専門家が多すぎてこんな書き方なんです。
(ルール無視の専門家多すぎってことはつまり・・・)

3.船を置き、建物の建設か文化トークンの獲得

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船を置いた後にどちらか一つを選べます。

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船の置き方が少々複雑なのです。
まずマップ上でいっちゃん端、つまりその後ろに何も置けない(場外)ところならば好きな色の船を置けます。
んで、置こうとするところの前に船がある場合は、同色の船を続けて置かないといけません。
すると自分の手番で同じ色をずっと出さないといけない?ということになりますが、同色を置いた後であればそこに続けてどんな色の船でも置くことが出来ます。

そのため序盤のスタピーは超絶有利ですね。建物タイルを見て自分の好きな建物を初手で建築できる可能性が高いので。

好きなだけ船を置いたら文化トークンの獲得か建設のどちらかを選びます。

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建物の建設は、建てたい勅命タイルの条件に合致している船の色(誰が置いたものでも良い)と数がその土地に隣接して停泊していれば建てることが出来ます。
これによって、今誰がどの土地で船が建てられるか明白にわかります。

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上の画像の場合はあと茶色の船があれば緑の建物が建てれそうですね。

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文化トークンがある島の隣接したところに船配置すると獲得出来ます。
建物を建設するために島の周りを囲うのとは打って変わって、文化トークンの獲得は船をばらつかせて置いた方が文化トークンを効率的に獲得できます。

文化トークンはゲームが有利に働くスペシャリストの雇用(得点源にもなる)と、文化トークンが単純に得点になります。

文化トークンはゲームを有利に、建設は単純に大きな得点源の一つです。

製作者がプレイヤーにやらせたいことは、序盤に船を全プレイヤーにばら撒かせて、後半は獲得したスペシャリストと序盤に置いた船のおかげで建築ラッシュ!というところでしょうか。

4.船をプールする

2隻あると1失点ですが、1つだけなら個人ボードに置いて持ち越せます。

5.スペシャリストの雇用

文化トークン同色2枚か異なる3色で専門家が雇用できます。
色んな方がいます。

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トヨタマ

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他にも

スサノオウ
船が取れないときに船を売るとき高く売れる

天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
金の船を好きな色2つと交換できる

巴御前
金の船を5金で売買できる

あとはアナンダ

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(カイシャンへの恨みでしょうか)
アナンダを雇用しているプレイヤーが建てた隣接に建築物を建てるなら2金を渡さなければならない。渡せないと建てられない(強烈)

正直スペシャリストのパワーバランスが全然取れていないのと、そのために2回目以降のプレイヤーとの差が強く出そうです・・・。
プレイしてみてやっと分かるかなーり弱い方もいらしゃるので、文化トークン3枚で1点ということを肝に銘じながらスペシャリストは雇用したほうが良いかもしれませんね。

ゲーム終了

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ほとんどの場合、建物トークンがなくなってゲーム終了です。
勅命タイルが多すぎて、これがなくなったらって終了はまずないかと。

感想

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分かりやすい!覚えやすい!インスタ映え!

ボードゲームのシステムとしては斬新で楽しめるのですが、終盤は皆さんちょっと考えてしまいますね。
選択肢が増えるって言うより、得点獲得への筋道が明白になっちゃうのでみんな長考するって感じです。3人プレイを推奨します。

まあでも見栄えがとっても良い。
きれい。ずっと撮りたい。

あとはなんかぱっとしない。
楽しいんだけれどもういいかな、みたいな、なんだろうこのモヤッとした気持ち。
でもなんか、次はもっと楽しいかもしれないみたいな気持ちにさせられる。
やってみようかなっていう。
リプレイ性は低くはないんだけれど、うーん、モヤッ!笑

一回はやってみるとオモシロイかも。
ハマる人にはハマる!?

ヤマタイは比較的珍しいゲームで販売しているところは駿河屋くらいしかなさそうですね。

ホビー/グッズ販売 通販ショップの駿河屋

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