ボードゲーム「ロールプレイヤー / Roll Player」のレビューや感想の紹介です。
主人公のパラメーターを調整して終わるという何とも斬新なボードゲームです。
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実プレイ時間:60-90分(インストは別途15分)
プレイ人数:1-4人
推奨プレイ人数:3人
お気に入り度:
お酒との相性:
難易度:Lv.3
日本語化:必要
発売年:2017
ゲームデザイン:Keith Matejka
想定価格:5000-6000円
はじめに
主人公のパラメーターをイジるって良いですよね。
筋力全振りで脳筋プレイも出来ますし、守備を固めて攻撃を弾き地道にダメージソースを稼いだり。
今回はそんな主人公のステータスの割り振りだけで終わるボードゲームです。
え?それが楽しいのかって?
んー、楽しいです笑
主人公のステータスを目標値に割り振るというものですが、このテーマは後付に過ぎません。
それよりゲームのシステム自体が素晴らしい。単調ながら、その狭さの中で構築していく盆栽をいじるような静かなる興奮があります。
そしてこのテーマとの親和性が最高にマッチしているので、それがワクワクに変わり愉しさへと繋がります。
サイコロ、という物自体が一喜一憂の要因です。
システム的にはアクションも少なく同じ動作の繰り返しですが、このサイコロの絡みと静かな構築への興奮、テーマとの親和性で心踊ります。
パラメーターの割り振り、ということですが最近はポケモンもステータスの割り振りが対戦では重要となってきました。
以下一部の方しか理解できないポケ廃用語連発なので「システム」よりお読みください。
ひとりごと
s9はレート1800環境でもほとんどHDボーマンダが主軸ですよね。
確かに物理におけるデメリットはランドの「いかく」やら過去の英雄の鮫肌で削られますからあまり多く見かけなくなってきました。しかしながら最高火力はやはり物理に軍配がありますので、ミミロップもまだまだ現役です。
私の相方は現在ポリ乙ですが努力値はH148 B34 C30 D44 S252の割り振りです。
Bへの割り振りに対してですが、「いかく」持ちがパーティーに2対いるために後出しで上を取れる場合を考慮しております。
特性はダウンロードで後出しでも特攻が上がり、スカーフランドロスであってもようきでなければ上から殴れる寸法です。
技構成は 10まん れいビ テクスチャー みがわり で吹き飛ばしを覚えていないガバやガッサにめっぽう強くいけました。基本的にポリ乙に強く出れないヤドリギテッカグヤなどの子たちに優位を取りつつ身代わりを張った状態で居座れるのはかなりのアドです。
結局自己再生があるとしてもzや地面で無理矢理突破されるので交代読みで自己再しても意味がなく、ほとんどのポリzは自己再のため身代わり警戒はありません。
厳選時間がなくHの調整がまだ取れていないのですがs10も頑張りたいですね。
システム
ダイスドラフトを行いながら自分の理想とするパラメーターに近づけるゲームです。
全プレイヤーが18個(4人プレイ時)のダイスを置き終えたらゲーム終了です。
準備
初めに自分の種族(個人ボード)を選びます。
この種族は、ボーナス達成時に加算される職業カードを補う補正値がそれぞれ異なります。
地味にこの個人ボードには裏と表があって雄と雌があるのですが、うーん動物だと分かり難い笑
こういうフレーバーって好きです。確かに、主人公の選択で男女を選ぶのは重要な要素ですものね!
んで、私は縁起を担いで蛙人を選んだわけですが、筋力-2だけれど敏捷+2となります。
このパラメーターは次の職業カードに影響してきます。
ちなみに人間は±0です。補正ナッッシン。
そして職業ですが吟遊詩人とか色々といて、言ってしまえば最終的な得点ボーナスが得られる目標カードです。筋力がこの数字以上だったら最終得点+3点ね!みたいな。
まあ「目標カード」だと味気ないので「職業カード」になっているわけですが、このフレーバーも良いですね。
蛙の吟遊詩人とか本当にいそうw
職業カードにはそれぞれのパラメーター6つに数字が書かれており、例えば吟遊詩人なら筋力14+(以上)に敏捷が17ぴったりでなければいけません。
ゲーム終了時にこれが達成されていれば隣の勝利点(星)がもらえます。
また、それぞれの職業には特殊効果があります。
吟遊詩人だと市場からカードを追加で1枚買える、みたいなものです。
これについてはゲーム開始時にお互い自己紹介ついでに話しておくと良いかもしれませんね。
そして次に特徴ですが、こちらも達成すれば得点を得られます。
後述しますが、パラメーターに置いていくダイスには色があり、その色が特徴に記載されている位置と当てはまっていれば、その数に応じて得点が追加されます。
プレイヤー順でダイスドラフトを行いますので、このあたりは判り易いカット要素の内の一つですね。
そして最後は属性です。
このボードゲームでは特殊効果のあるカードの購入が行われるのですが、このカードを購入する毎に心情の変化が行われます。
闇落ちすれば得点が増えたりなど、ゲーム終了時に属性がどこに偏っているかによって最終得点が追加されます。
ということで迷いし吟遊詩人(隠者)のフロッグマンが出来上がりました。
なんかいそうですねw
そして最後に全員初めのダイスを振って割り振って、お金を受け取りゲームスタートです。
ゲーム開始
大きく分けて3つの行動が行なえます
- ダイスを振る
- ダイスを取って配置
- マーケットでの購入
まず初めにスタートプレイヤーが5個のダイスを振って5枚のカードの上に配置します。
カードは1-5の番号が記載されており、振ったダイスの目とカードの記載の数字に昇順で対応するように置いていきます。
ダイスが同じ数字の場合はスタートプレイヤーが好きなようにダイスの色毎に置けるので地味に有利です。
スタートプレイヤーからダイスを選び取ります。
ダイスを取るとカードが付いてきます。
このカードの数字の順に後で行われるマーケットでの購入の順序が決まります。
また、2.3.4が記載されたカードには1金が付いてきます。
この収入が超重要だったりします。
ダイスを取ったら直ぐにそのダイスを配置します。
必ず横に詰めなければなりません。
このダイスですが横列(行)毎にダイスを置いた時の効果が異なります。
筋力:ダイスを一つ選び向きを逆転する(1ならば6にする)
敏捷:ダイスを2つ選びそれぞれの位置を交換する
耐久:ダイスを一つ選び±1のどちらかを行う
知力:ダイスを1つ振り直す
智恵:属性キューブの位置を1つ移動する
魅力:1金を得る
なんかパラメーターがグーグル翻訳そのまんま、って感じで敏捷は素早さとか智恵は知恵で良い気もしますが。
パット見てお気付きの通り大事なのは筋力と敏捷ですね。
出目が辛い時は魅力や智恵でお茶を濁しつつ、筋力と敏捷で場を整える。
耐久が地味に使えなくて辛いです笑
魅力も数少ない収入源の一つなので重要です。
初見では全く分かりませんが、カードの効果がラウンドを重ねる毎に強くなっていくアズタイムシステムのため勝っておいて損はありません。
それどことか、基本的にはダイスの目標条件は、よほどの運が悪くない限りダイスプレースメントの効果で達成しやすいです。
他プレイヤーからのカットも間接的なものであり、たまたま重なる事を除いてカット自体が手番損になる可能性もあり、まあどのプレイヤーもほとんど条件を達成します。
そのため勝利点の優劣はカードによる得点の要因が強いです。
ダイスゲーと言いつつも、カードの奪い合いが重要だったりします。
さて、マーケットの購入は数字の小さい出目を取ったプレイヤーから順に行われます。
カードには武器や防具、スキル、特徴などの種類があり、属性値を変えることで発動するものからいつでも条件が整えば達成できるものなど様々です。
例えばフロッグマンは筋力-2で、吟遊詩人の職業だと14以上の3つでダイスを要求されます。これが達成しても勝利点2つなのですが、カードの「向こう見ず」の効果で横一列5以下のパラメーター毎に2勝利点なので実質簡単に達成できてしかも1勝利点が目標値より増えるわけです。強い。
そもそも勝利点や追加効果が得られる装備は良いのですが、さらに装備中の武器1枚毎に勝利点2つを獲得する「断固たる」など、うーんインタラクションが少ないのにカードの効果強いと割とカードゲーメインになりそうな気もします。
以上のことを繰り返して、全プレイヤーが18個のダイスを埋めればゲーム終了で得点計算です。
感想
やってることは同じことの繰り返しなのですが、その限られた中でどのようにして帳尻を合わせるかを愉しむことの出来るゲームです。
私は「悩むという浮き沈み」で単調に感じることはありませんでしたが、ド派手な効果やアメリカナイズなシステムの拡大再生産を好む傾向にある人には不向きかもしれません。
カード自体の効果が終盤にかけてちょっと派手になる位ですから基本的なアクションはあまり変わりません。
どちらかと言えば箱庭的なゲームなので、限られた条件の中で少しづつ構築していくことが好きな人に向いています。
私もこういう地味にコツコツ築き上げるゲームは好きです。うん。
特に直接的な攻撃は少ない(カードに終盤有り)のでヘイト管理も必要なく楽しめます。
あ、そうだ、構築型のパズルが好きな人には向いているかも。
序盤はダイス運に左右されて吐血しそうになるのですが、何だかんだで序盤だからこそ配置場所に余裕があるので何とかなります。
最後は強めのカードの効果で無理くり操作して目標を達成するように仕上がっており、そこで得点差が出てきます。
言い換えればお金の収入はほぼ全プレイヤーが一定ですからあまり無理して序盤に買う必要はなさそうです。
こういうダイスで構築していくミドル級の系統であればネイションズダイス(拡張込)が好きなのですが、こちらはまたちょっと雰囲気が異なりますね。
ほんっとにダイスの箱庭専門なので笑
拡張も出たようですし、言語依存が強いゲームなので気になる方はあるうちに買っておいて損はないかと。
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