ネタバレ無しレビュー「カメラを止めるな!」 限られた中で爆発する王道コメディ

6b7ded13-1276184153_orig.png

映画「カメラを止めるな!」のネタバレ無しのレビューです。

はじめに

IMG_20180815_140731.jpg

いやーたのしいですねコレ!
スッキリしてかつ王道を貫いている。
私の好きな邦画は全てコンパクトでまとまり切っているもので、この300万で制作された映画も同様に本当に無駄がない。
いや、無駄があるんだけれど、それは緩急や物語の構成を保つために必要なムダで、特にこの作品はそれが際立ちます。

ゾンビコメディとして紹介されており、ファミリー層でも楽しめます。

maxresdefault.jpg
しかしながら激しい血しぶき等も当然あるため、お子さんの性格次第なのかもしれません。

以下のタイトルで一つでも好きな方はぜひ観てほしいです。

  • 運命じゃない人
Amazon | 運命じゃない人 [DVD] | 映画
中村靖日, 霧島れいか, 山中聡, 山下規介, 板谷由夏, 井上恵一郎, 内田けんじ, 石橋光晴, 内田けんじ, 中村靖日 邦画・洋画のDVD・Blu-rayはアマゾンで予約・購入。お急ぎ便ご利用で発売日前日に商品を受け取り可能。通常配送無...
  • 鍵泥棒のメソッド
Amazon.co.jp: 鍵泥棒のメソッドを観る | Prime Video
銭湯で転倒し頭を強打。記憶を失った羽振りのいい男。居合わせた売れない貧乏役者・桜井は、出来心からロッカーの鍵をすり替え、彼になりすます。が、その男はなんと誰も顔を見たことない伝説の殺し屋コンドウだった!桜井は男にきた大金の絡んだ危ない依頼を...
  • ラヂオの時間
Amazon.co.jp: ラヂオの時間を観る | Prime Video
生放送のラジオドラマを控え、緊張気味のスタジオ。初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、直前のリハーサルを見学していた。そんな中、突然主演の人気女優が設定を変えたいと文句を言い始める。困り果てたプロデューサーは、みやこに脚本の書き直しを...
  • サマータイム・マシン・ブルース
Amazon.co.jp: サマータイム・マシン・ブルースを観る | Prime Video
「交渉人 真下正義」の本広克行監督が惚れこんだ京都の劇団『ヨーロッパ企画』の芝居『サマータイムマシン・ブルース2003』を、自ら初プロデュースも手がけ映画化。タイムマシンを巡って思いがけない事態に巻き込まれる学生たちの姿を描く青春コメディ。...
  • アフタースクール
Amazon.co.jp: 映画「アフタースクール」【TBSオンデマンド】を観る | Prime Video
【TBS Pictures】母校で働く中学教師・神野(大泉洋)のもとに、かつての同級生だと名乗る怪しい探偵(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。探偵は、神野の同級生で現在は一流企業に勤めるサラリーマン・木村(堺雅人)の行方を追っていた。心ならずも神...

しかし、上記を全てを網羅している人には物足りないかも。
邦画を良く観る方にとっては似たような展開や伏線の回収だという印象を拭えないからです。
序盤で色々と気付いてしまい、楽しめなくなることもあるでしょう。

繰り返しになりますが、この映画が評判高く拡散されたのはあくまで王道であるためです。
普段洋画ばかりであまり邦画を観ない層が、このように伏線が散りばめられた邦画タイトルの王道の魅力に気付いて広まったのでしょう。

000281_bamensha.jpg

もしあなたが映画好きで邦画もよくチェックしているのであれば、この熱狂的な評判を楽しみに観ると、肩透かしを食うかもしれません。
しかし、過度な期待がなければとても面白く、そしてある種のリアリティに満ちた意欲作であることには変わりありません。

ボードゲームと邦画

さて、邦画はド派手さやスケールの大きさなどよりも、こういったコンパクトでかつコンテンツをぎっしり凝縮したものにとても強い印象を受けます。

日本人は、(という言い方はあまり好きではありませんが)こういった低予算で限られたスケールの中でのいかに盛り上げられるかを「詰め込む」のが得意なのかもしれません。

例えばファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」はたった“40KB”の容量です。
クリボーを歩いているように見せるために、反転した画像を連続させて移動させています。使われているのはひとつの画像なんです。

このようにいかにしてコンパクトにデザインを凝縮するかのアイディアがとてもすごい。
前回も伝えたかもしれませんが、そのため日本人はボードゲームがとっても得意なんじゃないかと。

ボードゲームこそ限られた容量でどこまで遊べるかの詰め込みが光るものだと感じます。そしてゲームマーケットの作品こそ、そのようにコンパクトで洗練し、面白さが凝縮ミックスの作品が多くあり、非常に楽しいです。
もちろん、贅沢なコンポーネントでしっかりとデザインされた企業から出る国産ボードゲームも良いのですが、そのせいで前述のようなボードゲームが少なくなるのはちょっぴり寂しいですね。

話が逸れました。

「カメラを止めるな!」はゾンビで最高の「映画」

Djo3AjyV4AI-PpC.jpg
本作品の「カメラを止めるな!」もいかにしてこの低予算で作るか、もしくはこの低予算を利用してやろう!という気持ちが強く伝わります。
そして結果は大成功。
この予算とこのスケールの中で最高のゾンビ「映画」に仕上がりました。

2017年公開当時のキャッチフレーズは「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」 といったものです。

まさにその通りで、この映画自体がソンビのようにまた蘇りあなたを魅了するでしょう(うまいことを言った)。

酒すごろく、お薦めの一本です。

追伸:Twitter凍結されました。

誕生日なんて設定あるんだーとか思ってTwitterに登録した年で誕生日を登録したら「13歳未満は利用できません」と即凍結。ひえー笑

現在は @sakesugoroku1 で避難しています。

コメント