「プーと大人になった僕」で心のデトックス。

話題作、でもないですがプーと大人になった僕を観てきた感想です。
ネタバレということもない本作ですが、内容に触れることも有るのでお気にされる方は見ないほうが良いかもしれません。

先ずは観てよかった、というのがそのままの感想でしょうか。
やんわりと心が穏やかになるようなそんな映画です。

くまのプーさんをあまりご存じない方でも、エピローグから丁寧な説明が入るので楽しめるはずです。

もちろん、くまのプーさんをご存知の方、つまりはファンにも「プー棒投げ」やハニーハントで有名な「ズオウとヒイタチ」が登場します。


ズオウとヒイタチで有名なこのシーン、私は今でもトラウマものです笑

そして監督はマーク・フォースター。
ネバーランドで有名な彼の作品はいわゆる古典的な英国映画が得意であり、まさに口調や身振り手振りなどは過度ともとれる程のイギリス人らしさが際立ちます。

これらのファンタジーを大人になったクリストファー・ロビンとの掛け合わせがコミカルかつ、丁寧にストーリーを組み立てていきます。

王道のストーリーですが、それが面白い。

ストーリー

バリバリの仕事人間で家族を養うクリストファー・ロビン。
彼が指揮を取る部署が危機に陥り、週末の会議で存続するかが決定されるとのことだった。

しかし、その週末は大切な家族と離れで過ごす予定があるが、泣く泣く断念。

家族との信頼関係も壊れていき、仕事は誰かをクビにしなければならないという境地に立たされます。

さらにそこへくまのプーが来たものだから大騒ぎ!
なんと、くまのプーの仲間たちが消えてしまったというのです。

仲間たちは無事見つかるのか、クリストファー・ロビンの家族との信頼関係は取り戻せるのか、ロビン率いる部署の存続はどうなってしまうのか!?

王道なストーリーにディズニーらしい細かな調整が行き届いた、コミカルなのに心が洗われる繊細なストーリーです。

感想

プーの一つ一つの言葉に心が澄んでいくように感じました。思ったよりお涙頂戴を狙っていないところも良い。
なぜいけないのか、どうしてダメなのか、難しいく考えず、シンプルに投げかけられた言葉は観客である私たちに響くものばかり。
物語クライマックスに迫る部分は少し駆け足のように感じましたが、ディズニーらしい緻密で情緒あふれるエンディングです。

もしかしたらつまらないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、心の安らぎを得るという意味では、楽しさとはまた違うベクトルを持つ映画だと私は思います。

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大切なご家族がいらっしゃる方、最近忙しくて少しでもゆっくりしたいという方にはぜひオススメしたい作品。

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