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実プレイ時間:50分(インストは別途5-10分)
プレイ人数:2-6人
推奨プレイ人数:4人
お気に入り度:
お酒との相性:
難易度:Lv.2
日本語化:不要
発売年:2002年
ゲームデザイン:フランツ・ベノ・デロンジェ(Franz-Benno Delonge)
想定価格:4000-5000円
トランスアメリカのボードゲームレビューやルール、感想です。
自分の目的地に線路を敷き、邪魔し合いながら誰よりも早く目的地に達成して得点を競うボードゲームです。
はじめに
私は好き嫌いが少ない生き方をしたいなあといつも思う。
それは食べ物だろうとボードゲームだろうと、どんな事情でも。
というよりも、聞こえが良いかもしれないがその方が毎日が充実していて愉しい。
何かあればそういう考え方もあるのか、と思うだけ。
今回紹介するトランスアメリカで「起伏がなく絵柄が地味で面白くない」という、何とも容赦のない批判を聞いたことがある。
確かに、コンポーネントも少なく色味もないのは事実。
しかし、それがボードゲーム本来のオモシロさに直接影響するかと言えば私はNOと答える。あくまでコンポーネントはそのボードゲームの補助だ。メインではない。
(ボードゲームにもよるが)
もちろん、コンポーネントが豪華であればそれはそれで雰囲気を愉しめるし、雰囲気を味わうことは大切だ。視認性も良ければそれに越したことはない。
だからこそ、言ってしまえばコンポーネントはボードゲームのシステムそのものの味、「オモシロさ」を水増しすることも出来る。
コンポーネントが豪華絢爛で「オモシロカッタ?」と味がよく分からなくなるものもある。
コンポーネントが少なければ少ないほど、そのボードゲーム本来の味「オモシロさ」は誤魔化しが効かない。
そしてシンプルだからこそ噛み締められる味わいがある。
確かめられる渋さがある。
このトランスアメリカはまさにそんなボードゲームの一つだ。
誤魔化されていないシステムのオモシロさがそこにある。
シンプルでコンポーネントも少なく地味。
その地味なデザインもまた良く、システムのオモシロさに集中出来る。
良い。愉しい。
ボードゲームでも好き嫌いをしない方が、たくさんのボードゲームを愉しめるだろう、と私は思うのだ。
システム
初めに、5色で分けられた5つの都市のカードが各プレイヤーに配られます。
スタート地点を決めて、スタートプレイヤーから時計回りにに線路を敷いていきます。
アクション
1アクションで全部で2手番。
線路を置く。
これだけ笑
本当にこれだけ笑
線路を置くとは1-2本の空いているところに線路を敷きます。
1本だけでも構いません。
また、山や川に敷くためには線路が2本必要(敷くのは1本)なので
、2手番を消費して1本の線路を敷くことになります。
線路は必ず一本は敷かなければなりません。
そして各手番で線路を敷いていき、目的地を目指すのですが、もちろん相手が敷いた線路が自分のスタート地点から繋がっていれば相手の線路に相乗りすることが可能です。
あっち行きたいから、ここに敷くから、敷いてよ、ね?みたいな笑
そんな感じで置いていきます。
そして各プレイヤーが自分の色の線路を3つ持っています。
この線路は通常通りのルールで設置できますが、ここを通れるのはそのプレイヤーだけ。
白は共通の黒線路を使ってこうしないと赤のいる駅には繋げられません。
このお邪魔ルールのおかげで、目的地には山越えしなきゃいけないのに共通で敷いてくれなかったり、迂回しなくちゃいけなかったり足の引っ張り合いが続きます笑
1ラウンド3本しか使い所がないわけですから、使い所が重要です。
そう、誰しもが一番やってほしくないときに、一番やっちゃいけないことをするのです笑
見て下さい。線路に人間模様が現れています笑
なんて意地汚い人たちばかりなんだ!笑
ラウンド・ゲームの終了
誰かが5つの都市すべての目的地へ達成したときにラウンドは終了します。
ラウンド終了時に目的地に着いてない線路一つにつき、失点が加算されます。
ゲーム終了は誰かがドボンラインの規定数の失点を受けたときにそのラウンドでゲームが終了します。
また、ラウンド途中に失点が4点以上だった場合は、その駒の2マス先にドボンラインが短くなり、ゲーム終了が起こりやすくなります。
感想
端から端への目的地になちゃったりと、運に左右されるところは大きくあるけれどプレイヤー間でバランスが調整されている良ゲー。インスト10分程度で終わるのもいいし、分からなくとも始めてれば分かっちゃうというのも良いですね。
ビッグシティやコンテナのデザイナーということもあり、プレイヤー間の心理的な調整は流石と言うべきでしょうか。
このボードゲームの魅力はプレイヤー自身なんだと思います。
人に依存し過ぎる、でもだからこそ本質を語り合えるような場を提供してくれてます。
初心者というよりも、ゲーマーズ同士の方がより盛り上がるのではないでしょうか。
今年にトランスヨーロッパとアメリカを併せて再販されるようですね。
TransEuropa and TransAmerica are being packaged together in a new edition coming from Ravensburger in 2018. —WEM pic.twitter.com/vd42FTfXfy
— BoardGameGeek (@BoardGameGeek) February 2, 2018
そういやコンテナ記念版まだかなー。
Amazonより安い価格(中古のボードゲームや新品等)で売っていることもある駿河屋もお薦めです。トランスアメリカは比較的古いゲームなので掘り出し物があるかも!?
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