仕立屋ギルドを結成し輝くドレスをこしらえる「ロココの仕立屋/rokoko」

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ロココの仕立屋のレビュー・感想です。

  • 6/10
    運 - 6/10
  • 8/10
    戦略性 - 8/10
  • 7/10
    コンポーネント - 7/10
  • 7/10
    テーマ性 - 7/10
  • 8/10
    インタラクション - 8/10
  • 6/10
    プレイアビリティ - 6/10
  • 7/10
    プレイ頻度 - 7/10
7/10

抜粋のみを表示

総プレイ回数:2
実プレイ時間: 170分(インスト40分含まず)
プレイ人数:2-5人
推奨プレイ人数 :5人
お気に入り度
お酒との相性:
難易度:Lv.3
日本語化:不要
発売年: 2013年
ゲームデザイン:クラマー, マティアスマルツ, ルイスマルツ, シュテファン
想定価格:5000-6000
補足:2014年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞ノミネート

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テーマ

ルイ15世陛下の治世の時代。
豪華な舞踏会は上流階級での暮らしぶりを露わにし、そしてその華やかさこそが社交としての礼儀であり、格式であるとされていました。
優美・繊細なロココ様式が建築、そして服飾でも採用され、それを着こなす優美さは、一つの挨拶でもあるかのようにどの旦那や奥方たちも身に纏うのでした。

プレイヤーはそんなロココの仕立屋の長になり、自身の豪華な衣装を宣伝する好機を逃さず獲得して下さい。
裏方は大変です。競合に負けぬよう流行りの生地を確保し、従業員を雇い、仕立屋ギルドを結成します。舞踏会で評判を独り占めにしなければなりません。
しかし、この舞踏会であなたの衣装が注目の的となれば、全ての貴族からの富と名声が得られることでしょう。

ここがおもしろい!
  • エリアマジョリティと早いもの勝ち制度が悩ましく良い
  • 自分だけの仕立屋ギルドを結成出来る
  • ラストは華やかでかつ終盤まで気の抜けないボーナス得点のメカニクス
インスト時に気をつけたいこと
  • 従業員のキーカードは事前に説明すると戦略が立てられやすい
  • 従業員カードはそのラウンド中に手札に入手
  • 素材は青が一番レアという偏りがある

システム

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服を仕立てて多く舞踏会へ送り込んだ人の勝ち。
舞踏会会場はエリア毎に分かれており、ここでエリア争いに繋がります。

花火や噴水、音楽家や彫像等の「舞踏会の盛り上げ」に繋がるイベントも選ぶことが出来、これはゲーム中の収入やゲーム終了ボーナスに繋がります。
早めにエリアを選挙すれば費用は少なく済、しかも全て早い者勝ちです笑

全7ラウンド6アクション。
デッキ構築+早い者勝ちエリアマジョリティといったところでしょうか。

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カードを利用することででアクションを行うのですが、まずはそのカード(仕立屋職人や従業員)を構築します。
3枚の手札から1枚の従業員をプレイします。
アクションは6種類あるのですが従業員はギルドマスターや職人、見習いと、それぞれ行えるアクションが異なります。
ギルドマスター以外の従業員はアクションに制限があります。

ゲーム開始時はギルドマスター2枚、職人1枚、見習い2枚の合計5枚を山札にします。
ドミニオンと異なるのはそこから[自分の好きなカード]を3枚選び手札にすることが出来ます。
残りの2枚は山札になり、次のラウンドでその2枚+好きなカード1枚でプレイします。
もちろんアクション中に従業員を雇いカードを増やすことが出来るのですが、[雇った瞬間に手札になりプレイ]することが出来ます。
山札から選べるわけなので運要素は0ですね。

アクション

実行可能なアクションは以下の6種類

  1. 王妃から寵愛を受ける(スタートプレイヤー権+5金)
  2. ドレスの素材確保(リソースタイル)
  3. ドレスの制作や貸出・販売(舞踏会へ送るか、その場で売ってお金にする)
  4. 従業員を雇う(アクションカードの獲得)
  5. 従業員の解雇(アクションカードの破棄+応じた金銭)
  6. サブイベントへの投資(花火・噴水・音楽家・彫像等)

職人は4を選ぶ事ができません。見習いは1-3を選ぶ事ができません。
従業員にはそれぞれ他の追加アクションがあり、それを実行することが出来ます

アクション内容

1.王妃から寵愛を受ける

次回ラウンドで必ずスタートプレイヤーになることが出来ます。
早いもの勝ちエリアマジョリティにおいて、手番順はこのゲームの得点に大きく影響を受けます。さらに5金を獲得することが可能です。
ゲーム終了時は意味がなくなる?
いえいえ、そんなことはありません。
ゲーム終了時に王妃の寵愛を持っていたプレイヤーは3勝利点を手に入れます。

2.ドレスの素材確保

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リソースタイルを獲得します。
リソースタイルを獲得した際に糸か生地を選択します。
型であればタイルを裏向きにして型駒を手元に置き、生地であればタイルをそのまま表向きで置きましょう。素材タイルは3列あり、その列に4枚-3枚ある場合は2金、2枚なら1金、1枚なら無料で手に入れることができます。
その列であればとくに順番はなく、その列の中からすきな生地を選べます。序盤はお金がかつかつなので、後手の方が有利なときもありますが、うーん、みんな1枚残しはしてくれません笑

3.ドレスの制作や貸出・販売

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ボードに並べられたドレスを制作することが可能です。
見習いはドレスを制作することが出来ないので注意しましょう。
ドレスを制作するにはそのドレスに必要なお金と先程の素材が必要です。
また、マスターにしか制作できないドレスもあるので注意しましょう。最終得点ではそのドレスの色や組み合わせ、さらには男女のペア等、得点に繋がる従業員カードもあります。
終盤になってそういう人たちが出てくるので(びっくりした)、初めは気にしなくて良いかもしれません笑ドレスを制作したら、右側にドレスタイルを詰めていきましょう。
ラウンド終了時に一番右側のドレスタイルは破棄され、左側から新しいドレスタイルが補填されます。制作したドレスを売却するには左下に記載された金がもらえます。

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ドレスを貸出する(ボード上の舞踏会へ送る)ことも可能です。
その場合はドレスタイルを表の状態でボードの1-5の各エリアに配置します配置後は自分のドレスだと分かるようにその上にプレイヤーと同色のマーカーを置きます。配置したタイルは最終的に得点になり、さらにそこエリアで1.2位のプレイヤーはボーナス得点を得ます。配置する場所に金色の指貫があるところはマスターしか置くことが出来ません。
この場所はトップ争いの数が同列になった場合に、この場所に配置した数で順位を決定します。
他にも配置する場所によっては素材や金を追加で手に入れる場所があります。早いもの勝ちでエリアマジョリティ・・・この配置はかなーり悩みます笑

4.従業員を雇う(アクションカードの獲得)

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従業員の雇用です。
従業員は直接のアクションに影響しますので、自身の戦略に合ったパーティーを組みたい所。
自分だけの仕立屋ギルド!
ここの雇用方式は素材の獲得と同じです。
同列に4枚ある場合は5金、3枚は3金、2枚は1金、1枚は無料でいずれも1人雇用することが可能です。
雇用した瞬間に手札に加えますので、手番回数が増えることになります。
つまり、手札枚数=1ラウンド中に行えるアクションのため、手札枚数が雇用により増えればアクション回数も増えるのです。
最終ラウンドになるにつれて特殊アクションが強い良い人材が表立ってきます。
今さら来ても舞踏会終わっちゃうよ!笑

5.従業員の解雇(アクションカードの破棄+応じた金銭)
自分の山札が4枚以上のときに手札から出した従業員を解雇することが可能です。
少数精鋭になれば必要な手札でアクションが行えます。
解雇した瞬間に給料を支払わなくていいので、その分役職に応じて金を獲得します。
マスターは10金、職人は7金、見習いの場合は4金です。
特に役職の縛りはないのですがマスター不在のギルドになることもルール上可能なので気をつけて下さい笑

 

6.サブイベントへの投資(花火・噴水・音楽家・彫像等)

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サブイベントへマーカーを置くことにより得点とその場所に応じて様々な効果が得られます。
要所で説明しますと、彫像は自分のドレスタイルの色の種類に応じて得点が入ります。4色1セットで8点。
花火は一番上のエリアにドレスタイルがある場合はそのドレスを来た貴族に花火鑑賞をさせることが出来ます。
花火鑑賞をさせた貴族のドレスタイルの得点×2or×3を得ることが可能です。
ここは得点が大きいのでここは熾烈な争いが繰り広がります笑
噴水はサブイベントに投資した数ぶんだけラウンド終了時に金が得られます。

ゲーム終了

全プレイヤーが1枚ずつ従業員カードをプレイしていき、全員の手札がなくなるまで繰り返したらラウンドが終了です。
全7ラウンド繰り返してドレス制作と最後にボーナス得点を加えてゲーム終了です。

感想

おもしろいですねーこれ笑
タイトルの華やかさに反してインスト入れて3-4時間の超ゲーマーズゲームです笑
同時期の炭鉱讃歌も面白いですが、炭鉱讃歌はシンプルでやりやすいのですが、強い決まったアクションや、最終的に単調になってしまうので私的にはこっちの方に軍配が上がりますね。

真新しいメカニクスはそこまで多くありませんが、綺麗にまとまっています。
というのも、素材の選び方の条件や従業員の雇用方法、ボーナス得点への関連性等、ゲーマーズを喜ばせるデザイナーの創意工夫が随所に感じ一つ一つに面白みを強く感じます。
程よいワーカープレイスメントもGoodですね。
終盤になると雇用できる従業員が強くなり、最後の詰めまで良い演出です。

そして早いもの勝ちのジレンマがもどかしくてたまりません笑

サクサクがお好きな方は3-4人、ジレンマを充分愉しみたいなら5人がお薦めです。私はせっかくなので5人が好き!笑

「真新しいものではなく古典的なメカニクスでおもしろいボードゲームをやりたい!」
そういった”ゲーマーズ”の皆様にお薦めです。

ロココの仕立屋は中古で売っていることもある駿河屋もお薦めです。ホビー/グッズ販売 通販ショップの駿河屋

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