ゲームマーケット2016秋 新作同人ボードゲーム「変幻怪盗J~ファントムダイヤの秘密~」のレビュー感想です。
デザイン 奥空 武志 イラスト すまちー 采 春名 人数 3~5人 時間 10~15分 年齢 10歳~ 価格 1800円 発売 2016秋
難易度 超簡単 【簡単】 普通 難しい
あなたが探し出すのは怪盗Jかヒロインか!?
「変幻怪盗J~ファントムダイヤの秘密~」は正体隠匿系のゲームです。
ルールを読んだときのイメージとしては「犯人は踊る」に近いのかなあという印象でしたが、犯人は踊るはパーティーとして盛り上がり、「変幻怪盗J~ファントムダイヤの秘密~」はもう少しシリアス。けれど盛り上がる、という感じです。
プレイヤーは怪盗1人かその他機動隊になりゲーム開始です。
怪盗はヒロインを、機動隊は怪盗を見つければ勝利です。
「この形がおもしろい」
1枚ずつカードの効果によってめくっていって、機動隊がぐるぐる周る。
怪盗のカードを見つけてもカードの効果で突撃しなければならない。
「なるほど、まあまあ記憶力使う。」
「まあどうせヒロイン出てきたらいいんじゃない。」
「周りのカードは除けるカードあるんだ。」
「怪盗に当たる確率も増える。」
カード引いた?
引いたよ―。
コレで手札が減るね
「あ、ずるい笑」
その行動はもう怪盗なんじゃないの笑
山札がなくなってくる。
「これってさ、山札がなくなっても怪盗の勝ちだから、後半あえて怪盗だってネタバラシして、ヒロインに突撃できないようにさせる。
僕の方に機動隊を渡さないように皆んなするでしょ。
皆んな手札は公表できないわけだから、僕の方に渡さないようにするあまりに山札がへって勝ちになる。こういう戦略も良いでしょ。」
一同「ずるい笑」
結局山札が0になり終了、怪盗の勝ち、。
ずるい笑
製作者さまインタビュー
はじめの頃は、一つの山札の上から下にカードを移動させたり、下から上に移動させて、ゴールになる怪盗カードを引くといったシステムからスタートしました。
結果的に、ゲームシステムはそれほどうまく回っていなかったので没としたのですが、怪盗というモチーフは生かして、何とかできないかというのがこのゲームのきっかけです。
せっかく怪盗というモチーフを選んだのだから世界観もそれらしいものにしようと思い、「ルパン三世」や「怪盗キッド」などのあるあるネタを盛り込んでキャラクターの性格付けをしています。
本当は、財宝を求めてやってきた怪盗が、宿敵の警部に追いかけまわされつつ、悪の大臣に囚われているヒロインを救い出して、財宝をゲットする。みたいな王道パターンをアナログゲームで表現できたらよいなと思っていたのですが、それをやろうとするとゲームがかなり複雑になってしまうのでプレイしやすさを優先しました。
副題に入っている「ファントムダイヤ」は、実は途中のバージョンではゲームシステムの中に組み込まれていた要素で、使用するカードの中の一部に財宝マークが書かれていて【怪盗】のキャラクターは財宝マークの書かれたカード+「ヒロインカード」を取ったら勝ち見たいなシステムとしていたのですが、ゲームをシンプルにするためにシステムからは削除する形となりました。
キャラクター名ですが、怪盗JのJは匿名の意味で使われるJohn(ジョン)、Jane(ジェーン)を意味しています。
プレイヤーの中の誰もが怪盗になる可能性があるという意味を込めています。
ヒロインは、本名が裏設定として存在していて、「クリアナ」という名前です。
単純に「ファントムダイヤ」が本当の価値を生み出すために必要な存在で、宝石をきれいにする(クリア)にするという意味合いから名づけました。
感想
プレイ人数が多いと怪盗を見つけても突入出来ないし、ちょっとしたミスが怪盗だと思われます笑
なかなかにシビア笑
実際はそこがおもしろく、さらに独特なプレイ感が盛り上げてくれます。
シンプルなシステムで分かり易いのも好評でした。
今回体験卓もあるようですのでサクッと試遊してみるのはいかがでしょうか。
製作者さまインタビューにもある通り、設定にこだわった感じがプレイしながらでも伝わってきます。
イラストの細部やシステムの背景まで見て遊ぶともっと楽しさが広がると思います。
財宝マークの書かれたカード+「ヒロインカード」モードでも遊んでみたいですね。
ワンナイト人狼、犯人は踊るなどが好きな方にもおすすめです!
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