今年のダークホース!競り&効果の駆け引きに唸り愉しむ!「COLOSSEO BATTLE -コロッセオバトル-」

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ゲームマーケット2016秋 新作同人ボードゲーム「COLOSSEO BATTLE -コロッセオバトル-」のレビュー感想です。

デザイン といろ
イラスト といろ
人数 2~5人
時間 30~60分
年齢 8歳~
価格 2500円
発売 2016秋

はじめに&プレイ記

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これは絶妙な競りのバトルです。
まず、青と赤のどちらが勝つかを選び、コインを賭けます。

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そして青と赤のサイコロをそれぞれ振って、その数字がそれぞれの強さになり、勝ったほうが当たっていれば掛け金が増えて手元に戻ってきます。

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それを9ラウンド繰り返して得点の多い方が勝利です。

ここまでの説明だと賭金の額はどうやって決めるのか、となりますが、それはズバリアクションカードにあります。

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自分が引いた手札のアクションカードには

・サイコロの目を1減らす
・サイコロを振り直す
・賭金を全員同じにする

など30種類以上のカードがありますので、このアクションカードなら勝ちそうだと「赤5金」として賭けます。
このとき、青と赤どちらに賭けても構いません。

勝負はサイコロを振った後にあります!

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各プレイヤーが出すカードで出目が変わったりします。そのため、例えば赤が勝つことを選んでいた場合は、もちろん赤を選んだ他プレイヤーは味方になりますから、うまく協力できるよう赤の出目を操作します。

例えば赤5金を自分が賭けていて、他プレイヤーが赤1金しか賭けていなかった場合、カードの効果を利用して強制的に5金にしてやる気を出さえます笑

このアクションカードとサイコロの出目、そして擬似的なチームプレイがバランス良くとてもおもしろい!!

さらに条件カードを引くことによって、その条件が達成できたら逆転も狙えるので駆け引きもアツい!!
これは2016年秋ゲムマのダークホースになりうるボードゲームですね!

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実はプレイしながら製作者様といろいろお話していたのですが、このボードゲーム、前半があんまりにも盛り上がりすぎて後半から手持ち無沙汰になってしまいます。

手札の上限や場に出せるカードに上限がありませんから、ダウンタイムがその分長くなったり、と、完璧とまでは言えないのですが、非常にポテンシャルが高く充分楽しめるゲームです。

そのため、バリアントとして1-5ラウンド目までは手札上限5枚まで、それ以降はラウンドの数+2-3枚を設けるともっと楽しめるかもしれません。

また、説明に関していくつか補足が必要な箇所がけっこうありましたので、製作者様と相談の上インタビュー下記にまとめておきます。お役立てください。

インタビュー

―友人満場一致でかなーりたのしめました!なかなかにゲームバランスが整っており、ボードゲーム初心者(製作者様の自称かもしれませんが笑)が作ったとは思えませんでした。
どうしてボードゲームを作ろうと思ったのですか?

グラフィックデザインの専門学校に通っており、 その時の修了制作で「紙をベースに表現できるものは何かな?」と考えていて思いついたのがボードゲーム制作でした。
その時はちょうどボードゲームをはまり始めていた時で、タイミングが良かったなと思いました!

―機会はたしかに大事ですね!本作のシステムのおかげでアツい駆け引きが楽しめましたが、この駆け引きの発案は何かあるのでしょうか?

 当初は自分が好きな要素をとにかく詰め込みたいと考えていました。
「サイコロ」、「キャラクター」、「賭け」、「ブラフ」、「カード」、「ダークな雰囲気」、「闘い」と様々な要素を思い浮かべてました。 あと、自分はボドゲ初心者勢だったのでなるべくわかりやすく、自分を含めライトな層にも楽しんでもらえるものを作りたいと思ってました。 ゲームのシステムは『ダイスゲーム百科』という本を読んでいたらゲームの軸になる部分を思いつきました。

ゲーム発案当初はラウンド性ではなく、キャラの体力性でかなり長時間のゲームで間延びもひどいゲームでした。 そこでいくつかテストプレイを行っていたら「思い切ってラウンド性にしてしまえ!」と思い、やってみたら意外と間延びもせず面白くなりました! そこにあともうひねりできないかと考えたのがアチーブカードで、ラウンド性だからこそできる仕組みを考えました。

あまり片方のキャラにプレイヤーが賭けすぎてポイントに差が出ないようにしたくはないと考えました。 アチーブカードのおかげでBETも偏りすぎることはなく、面白さを演出できるのではないかと思いました。結果的にそれがうまく機能してくれた気がします。 ちなみに少し意識しているゲームは以下でした。 「キャメルアップ」(賭けのドキドキ感的な意味) 「王への請願」(サイコロのアクションカード的な意味) 「ダンジョンオブマンダム」(雰囲気、カッコよさ的な意味) 今にして思えばまったく違う感じも少ししますけど。

完成品のパーフェクト!…とまでは言えませんが、これからさらなる盛り上がりを見せてくれそうな本作。

ぜひブースに立ち寄り試遊をお薦めいたします!

ゲーム説明補足

  • 場外乱闘はストップアクションのポイント所持数に関係なく行われる
  • 場外乱闘で足りない分はプールから充填可能
  • DEATHアローはプレイヤー全員が対象
  • ナンバー22のアクションカードを使い全員が同点だった場合、そのアクションカードを初手で使ったプレイヤーが他のプレイヤーを一人選んで封じることができる。 使った人が一位になるということはない。
  • カード効果時の「ポイント所持数」はベットのものも含む
  • 引き分けはベットが手元に戻ってくる

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