
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
2014 年間エキスパートゲーム大賞
-
7/10
-
8/10
-
8/10
-
7/10
-
7/10
-
8/10
-
8/10
抜粋のみを表示
総プレイ回数:6
実プレイ時間:190分
プレイ人数:2-5人
推奨プレイ人数 :4人
最高の重ゲー
お気に入り度:
お酒との相性:
難易度:Lv.3
日本語化:必要 カード名に依存あり。表を作れば問題ないかも
ゲームデザイン:Mac Gerdts
想定価格:6000-8000
テーマ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ローマ帝国が地中海周辺を牛耳っていた頃。プレイヤーは全員ローマから軍団を展開して地中海沿岸の地域に国と立て、そこで獲得できる特産物を売買して自国を発展させます。
しかし、それぞれの女神たちの好みに合うように特産物を献上しなくてはなりません。
より女神に多く愛されたプレイヤーの勝利です。
ロンデルシステムとマック=ゲルツという製作者
皆さんお好きですよね、マック=ゲルツさんのナビゲーター(ナヴェガドール/Navegador)!!(等分割された円グラフの各所にアクション名が書いてあり、そこに駒を置いてそこのアクションを実行できるシステム。マック・ゲルツが考案し、製作者がこのロンデルのゲームを作り続けている。有名なところだとNavegadorがこれにあたる。)!!のロンデルシステム
そのナヴェガドールが発売されてから2年。
今回マック=ゲルツさんは得意のロンデルシステムを採用しない作品を生み出します。
それがこのコンコルディアです。
通常マック=ゲルツさんの作品はロンデルシステムが採用され、アクションはその円形の中から右回りに選択していきます。
パッチワークみたいに前にある布(アクション)の3つのうちどれかを指定するシステムです。そこからぐるぐる右回りに円を描いてゆくのですが・・・。
先ほどもお伝えした通り、本作ではロンデルシステムは採用されておりません。
システム

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
では本作はどのようなシステムなのでしょうか。
それは7枚のカードです。
見事と言わざるを得ません。
いわゆる重ゲーの部類ですが、マニュアルはたった4ページしかありません。
なぜならカードに全てアクションが書いてあるからです。
カードにアクションを書くことにより行動が明確化され、さらに無駄なルールが無用となります。
しかもアクションは7つあり、それが他プレイヤーと絶妙な干渉をもたらすために飽きやソロプレイ感がまったくないのです。
プレイヤーの行動はカードに記載された7つのアクションのうちのどれか一つを実行します。
使用したアクションカードは捨て札になります。
1. 移動と入植
2. 収穫
3. 入植者の追加
4. 特産物の売買
5. 他人の直前のアクションのコピー
6. カードの購入
7. プレイしたカードの回収.

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ミープル!!(人型の駒)!!をその土地に移動させることで、その土地の特産物が得られます。
ミープルを追加することも可能です。人は力ですね。
特産物を売買することで金銭が豊かになったり、ポイント(女神の愛)を獲得したりします。
そして【他人の直前のアクションのコピー】がかなーり重要です。
カードに酔って上位互換があるわけです。
そしてそのカードはかなり価値が高い特産物を女神さまに献上しなくてはなりません。
しかし!【他人の直前のアクションのコピー】すればそのカードが必要なくなるのです。
すごい。
カードはラウンド中に増えていきますが、プレイしたカードは捨て札に置かれます。
「あのカードをプレイしたいのにもう捨てちゃったよ」といった場合はプレイしたカードの回収を使用してまた手元に戻しますが、1手番無駄になります。
そこで【他人の直前のアクションのコピー】を利用したするのです。
「彼コピーカードまだ消費してないよね・・・まだ使いたくないよお」なんて会話が生まれます笑
移動によって土地への侵入を阻んだり、特産物を生成すると回りにいるプレイヤーの特産物も生成されてポイントが増えたりと、この少ないアクションでもかなりのジレンマが面白い笑

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
手札からカードを引く→カードのアクションを行う→お金や物品を獲得→
家を建てる→新しいカードを獲得
基本はこの繰り返しですが、勝利点(女神さまの寵愛)を獲得する方法がいくつもあり、カードを集めることで勝利点の獲得方法も拡大します。戦略も悩ましい、そしてだからこそ人間味が出てきて愉しいのです笑
感想
もうプレイアビリティの高さに脱帽です。
アクションの複雑さとルールの明確さの両立は、総じて楽しくなるにきまってます。
しかし、戦略や他プレイヤーとの駆け引きは失われず、たのしい。
わたしは結果的に、ロンデルシステムを周到している形だと思いました。
これはロンデルシステムの最終形態なのかもしれません。
実際はナヴェガドールから1年程で完成だったのですが、システムバランスを考慮してさらに1年間をかけて精査したようです。
得点をはっきりさせないところにより、プレイヤー間がぎしぎししないのもまた良いです。
「ボードゲームはじめたばかりだけれど、重ゲーを買ってみたい!」
そんな方には迷うこと無くお薦めする作品です。
個人的にはミープルが多くて好きなのです笑
Amazonより安い価格(中古のボードゲームや新品等)で売っていることもある駿河屋もお薦めです。
コメント