ゲーム情報
デザイン | イイダテツヤ |
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イラスト | イイダミカ |
人数 | 1~5人 |
時間 | ~15分 |
年齢 | 7歳~ |
価格 | 2000円 |
発売 | 2017秋 |
予約 | https://www.amazon.co.jp/dp/B075XRTJHD |
2017秋 両日開催 ブース番号;A011 体験卓あり
はじめに
水族館って良いですよね。
魅力的な海の生物もそうなのですが、あの空間が良い。
「魚見たい」というよりも「水族館に行きたい」という気持ちで行く方の方が多いのではないでしょうか。
魚見たい、は知を目的とし、水族館に行きたい、はきっとその雰囲気を目的としているのでしょう。
広々としてゆったり、そして静かな空間を、人々は無意識に求めているのかもしれません。
今回のアクアリウムデザイナーはそんな水族館のデザイナーとなり、設計を競うボードゲームです。
ゲームシステム
タイルを配置して、条件を満たせば得点を得られます。
もう本当に簡単。
極めてシンプルです。
準備
エントランスタイルをプレイメンバー毎に1枚配ります。
各プレイヤー毎にタイルを山札からオープンします。
4人であれば4枚という具合です。
さらに1枚を山札の上にオープンして置いて準備終了です。
この山札の上のタイルはラウンド中に取ることが出来ませんが、次のラウンドで取ることが出来ます。
次のラウンドはこのタイルが来るよーというお知らせですね。
スタートプレイヤーから順番に山札の周りに置かれたタイルを取っていきます。
獲得したタイルはエントランスタイルに隣接して配置します。
タイル配置の条件は一辺が必ず隣接していればOK
絵柄が異なっていても問題ありませんし、エントランスタイルが中央に来なくても大丈夫です。
縦3*横3の正方形からはみ出ないように配置すればOKなので、ルールとしてはかなり簡単で自由度が高いです。
パスすることも出来ます。
パスをすることで他のプレイヤーにタイルを譲ることになりますが、そのラウンドで最後の手番プレイヤーが次のスタートプレイヤーになるため、オープンしていたタイルを獲得しやすくなります。
全員がタイルを取り終えたら、オープンしていた山札の上のタイルを含めて、またプレイヤー人数毎にタイルを表にして再度ラウンドをスタートします。
以上の全8ラウンドでゲーム終了です。
得点
つながっている同色のエリアに動物が2匹以上いれば、タイルの枚数+動物の数で得点となります。画像だとイルカの3匹タイル6枚で9点+アシカ2のタイル4で6点の計15点となります。
同色のエリアだけがつながっていても、動物が2匹以上いなければ得点になりません。
簡単で分かりやすく、けれど配置を考えながらプレイする楽しみがあります。
オプションルールで3匹以上でなれければ得点にならず、というのもあります。
インタビュー
それではインタビューをお願い致します。
今回の作品の製作までの経緯を教えて頂けますか。
テーマはタイル配置、というこでしたが、やはり今回話題のキングドミノは意識していたのでしょうか。
私がゲームをデザインする際には、子供の頃から遊んだ全てのゲームが参考になっています。もちろんキングドミノも話題作ですので遊んでいますよ。ただ、今回のデザインに対して影響を受けているのはキングドミノでは無く、実はウボンゴですね。
アクアリウム・デザイナーは最初は「幾何学的なタイルを並べる、パズルゲームを創りたい。」という考えから生まれました。まさにウボンゴですよね。それを試行錯誤しているうちに、今の形に落ち着いたわけです。ほぼ完成してからテストプレイをしていただいた時に「キングドミノ」っぽいね、と言われて「あ、確かに!」と気付きましたね。
キングドミノをお知りになる前の作品というのは少し驚きました。
当初はウボンゴのようなパズルゲームが目的だったのですね。
さて、今回はいつもよりもルールを簡単にさせてちょっとだけのジレンマという感じを受けました。意図的に、いつもよりルールをシンプルにさせようという思いはあったのでしょうか。宜しくお願い致します。
ルールの簡易さについては、前作「アニマル・ヴィレッジ」がワーカープレイスメントだったという事で、初心者向けながらも若干複雑さが増していたので、今作ではよりシンプルな方向性を意識してデザインしました。もちろんシンプルな中にもいつも通り、ちょっとした戦略性とジレンマ、そして運の要素を入れ込み、どんな方でも手軽に楽しんでいただけるゲームになったかなと思います。
いつも「手軽に誰でも楽しめる」というテーマのヤマトゲームズさんの作品の中で、特に本作はわかり易さを追求したものなのかなと感じました。
ご回答ありがとうございます。
感想
このボードゲームはシステムや戦略性を強く愉しむものではありません。
運要素が強いので成り行きに任せる場合が多く、ジレンマもシビレルようなものではない。
しかしながらこのボードゲームが面白くないとは言えません。
今回機会があって7歳のお子さんと85歳のおばあちゃんに遊んで頂きました。
小学1年生の子どもは目新しいものに興味があり、その頃になれば自分で「遊び」のルールだって作ります。
今回アクアリウムデザイナーを遊ばせてみたところ、なかなか熱中してました。
ところがすぐに飽きてしまい、他のゲームをおねだりされました笑
飽きっぽいのはよくあることです。
そこで3匹で得点を導入したところ、こちらのほうがウケが良い。
この3*3の制限をきちんと愉しんでいました。
そしてこのゲームのダメ出しを色々と言われました笑
小学1年にもなると、価値観を持った立派なオトナだよなあと常々思います。
85歳のおばあちゃんにも遊んで頂きましたが、こちらも好感触。
キングドミノもあそんで頂きましたが、景観がキレイでシンプルなアクアリウムデザイナーの方が、おばあちゃん友だちとよく遊べそうだということです。
やろうと思えば分かるのですが、シンプルに削ぎ落とすというのはなかなか骨が折れる事です。
そのシンプルさをどこまで持たせるか、アクアリウムデザイナーの場合はこれ以上シンプルになればただのタイル並べになってしまいますし、逆に複雑にし過ぎると条件ばかりが多くなり遊ぼうとするハードルが人によって高くなってしまいます。
ギリギリまでシンプルに作られたこのアクアリウムデザイナー。
お子さんやご高齢の方がいらっしゃる方は、一度試遊してみると良いかもしれません。
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