過去と未来を行き来して、終わりゆく地球を特殊なロボで脱出する「アナクロニー/Anachrony」

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  • 7/10
    運 - 7/10
  • 7/10
    戦略性 - 7/10
  • 8/10
    コンポーネント - 8/10
  • 9/10
    テーマ性 - 9/10
  • 8/10
    インタラクション - 8/10
  • 7/10
    プレイアビリティ - 7/10
  • 9/10
    プレイ頻度 - 9/10
7.9/10

抜粋のみを表示

実プレイ時間:180-300分(インストは別途30分)
プレイ人数:1-4人
推奨プレイ人数:4人
お気に入り度:
お酒との相性:
難易度:Lv.3
日本語化:不要
発売年:2017
ゲームデザイン:リチャード・アマン(Richard Amann)ヴィクター・ピーター(Viktor Peter)デヴィッド・タージ(Dávid Turczi)
想定価格:8000-13000円

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ボードゲーム 「アナクロニー/Anachrony」のレビューやルール・感想です。拡張込み。

はじめに

 

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ボードゲームのコンポーネントが好きです。終えた後の綺麗な景観が好きなんです。
ボードゲームの一つの愉しみとして、そこには美術的価値がやはり存在します。
それは3次元だからこそ出来る造形であったり、絵画的な価値であったり、終えた後の達成感としての心象風景のようなものなど様々です。

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今回紹介するアナクロニーはすべてのロボット駒(ちょっと味気ないのでロボプルとでも呼んでおきましょうか)を友人が一つ一つ丁寧に塗ったものです。

ヌリヌリ当初は「また変なものにはまってしまったなあ」と横目で見つつ、永遠とも思える1日の内の10時間を一心不乱に消耗しているさまは、まるで印象派の色塗りに限界を感じつつも新たな色を模索したゴーギャンのよう。
誰しもがきっと気付かないであろう何か(例えば腹部の影になるベルトの細かいところ等)をひたすら自分の考える色で塗りつぶしていきはや数ヶ月。

出来上がったものを目をキラキラさせながら「アナクロニーをやりたい」と紹介してきました。
そして分かりやすいインストから、自慢のロボプルを紹介していく姿は私達プレイヤーまでもがなんだかワクワクします。

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今回コンポーネントは通常色無しのため色付きの状態を含まずレーティングしますが、色付きであれば9くらい付けるんじゃないでしょうか(適当)。
まあ箱のロボプルも絵付きですから、本来はきっとこれで遊んで欲しいのでしょう。

今回はロボプルの写真もふくめて ご覧頂ければ幸いです。
※変なものと言っておりますが私もペイントが好きで現在ルーンバウンド絶賛ヌリヌリ中です

テーマ

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およそ人類と分別できるかまでもが分からなくなった種族などが混在し、それらが生きる世界の終焉。
人為的な紛争により、不明瞭で人工的な物質で汚染された地球は終わりを迎えていた。
灰色がすべてを塗りつぶしたような世界は、もはや光も闇もなく、ただただ無造作に蓄積されていく「何か」しか残らなかった。

人類は生身で外に出ることも許されず、叡智を集結させた貴重なロボットでしか外を歩くことは許されない。

各々の種族は戦争によって得た罪より、各々の特性を活かしつつ自身の種族の繁栄を望んだ。

 

これらは悪いことだけではない。
この現環境での放射光利用研究によって生まれた新たな因子―グラビドンの解明が進み、CP対称性に従わない事象を発生させること、つまりは体現的に人類は一時的ではあるが、タイムマシンの利用が可能となった。
厳密に言えば未来から物質を借り、そして一時的に過去へと戻ることである。

また、非人道的な生殖から生まれ落ちた「ヒト」にはサンサと呼ばれる新たな中枢神経(大脳に近いもの)により、他者の疲れを癒やし、他者に成り変わることが可能となった。

そして来る5の時代。
僅かな未来予知、いや、確実に起こる未来ではもはや「地球と呼ばれていたもの」では生き延びれないことを諭していた。
それでまに過去へのパラドックスを調整し、そして各々が必要とするシェルターで脱出を試みなければならない。

準備は既に、始まっているのだ―

ここがおもしろい

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・タイムトラベルの概念が味わえる
未来の自分から資源を借りれるたり、時間改変が過度になればタイムパラドックスが起こりシュタインズ・ゲートの選択に迫られる

・ロボットかっこいい
・テラミスティカに似たリプレイ性の高さ
各ランドのボーナスタイルがランダム可変式であったり、システムの割に意図的にショートタイムで作らえていたり、個人ボードや種族で能力差があったりと、テラミスティカに踏襲しているのではないかと思う部分が御座います。
テラミスティカ同様、プレイ感がさまざまに体験でき、かつ「もう少し遊びたかった!」と良い意味での消化不良がリプレイ沼へと誘うのです。

システム

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ロボプルを駆使して繁栄点を競う近未来型ワカプレです。
滅びゆく世界で自身の脱出目標を達成しつつ、各ラウンド毎に設けられたロストテクノロジーを手にして1番種族の繁栄に貢献したプレイヤーの勝利です。

基本的には個人ボードの建物をガンガン作ることが繁栄点の基盤となります。
後はゲーム終了後に建築物やロステク等のマジョリティの得点、脱出達成得点、ロステク製作得点、過去改変修正の得点等が挙げられます。

準備

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最初に種族を選びます。1種族につき男女それぞれカードがあります。
それぞれの種族には固有の能力や種族に合わせた個人ボードがあり、初期資源も異なります。

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メインボード上のワーカー配置時に受け取れる資源カードを表に

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ロストテクノロジーを作成するためのスーパープロジェクトカードを並べ

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メインボードで受け取れるワーカーを配置したら準備終了です。

 

リフィルフェイズ

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上記準備と同じように新しい資源カードと労働者をオープンします。

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そして建築できる建物カードをオープンします(前に残ったものは上書きされます)。

P6110177.JPG そのラウンドのスーパープロジェクトカードをオープンします。
(諸事情により上のスーパープロジェクトは切り直しになりましたが)

スーパープロジェクトカードはテラミスティカでいう各ラウンドの達成条件があるボーナスタイルですが、このラウンド中でなくとも過去に戻ることでも達成可能です。
達成するとつよい効果と得点を得られます。

後述しますが、天才の労働者や紫の資源は喉から手が出るほど欲しいレアなものです。
なんだか最初から紫の資源やら天才が出ています。

パラドックフェイズ

後述します。

パワーアップフェイズ

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ロボプルを何体利用するかを先手から決めます。
3体は無料で利用できますが、それ以上は放射能汚染を表すハザードシンボルトークンが、1体につき1つ必要。最大のロボットを動かすには3ハザードシンボルが必要です。
また、利用していなロボットの数分だけ水トークンが貰えます。

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上の画像は4体の利用を宣言したときです。

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ロボプルはメインボードのアクションを行う時に利用します。

ロボプルはパイロットが搭載されていなければ動かせませんし、もちろんワーカーが他プレイヤーと比べて少なければその分メインボードでのアクション数が少なくなります。

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セット!!

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ジャキーン!
メインボード上で受け取れる資源や労働者等は早い者勝ちですから、それらを見越して決めなければなりません。

ちなみにロボプル6体を選出するとなんだか凄い強そうな感じになります。勝てそうな高揚感を覚えます。お試しを。

ワープフェイズ

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プレイヤーは好きな0から2のトークン(水トークンやロボット、エマージェンシートークン、労働者等)を受け取ることが可能です。

受け取ったらその数を借りた証となるトークンを置きます。

上の画像の場合は1人のプレイヤーが2を選択して技術者と管理者を借りていますね。
労働者の場合は一人につき1水が必要です。
しかしこれは未来の自分からの借り物のため、いつか返さなければなりません。

プレイ時は踏み倒している人が多かったのですが、もちろん相応のペナルティを受けます。
カイジなら「2だ・・・俺はずっと2を受け取る・・・」
「!?」
「圧倒的!それはまさに圧倒的2!2!2いいいいぃぃぃ!!」みたいな感じになりそうです。ならないか。
0も選択出来ますので借りなくても良さそうです。

このフェイズは「握り」を行います。
全員が「握り」を行い、1番多くの資源を借りたプレイヤーがタイムパラドックスを発生させたとして、ペナルティダイスを振ることになります。

アクションフェイズ

P6110200.JPGメインとなるワーカープレイスメントです。
スタPからアクションがはじまります。
メインボードへのアクションはロボプル+ワーカーが必要となり、個人ボードは放射能汚染から守られているためロボプルなく労働者トークンのみを置くことでアクションを実行させます。

クリーンアップフェイズ

ワーカーたちがお家に帰ります。
後述しますがここでインパクトとゲームエンドのチェックがあります。

メインボードのアクション

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六角形のマークが全てロボプルを配置できる場所であり、その数だけ人数制限があります。

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個人ボードにあるワーカーは元気がある人と元気がない人で分かれています。
一度使用するとほとんどの人が左側に配置され元気がなくなり動けません。

ロボプルでも防ぎきれない汚染なのでしょうか。
ワーカーには科学者、技術者、管理者、天才と種類があります。
ロボプルに搭載されたワーカー毎に、メインボード上のアクションが行える人と行えない人、もしくはそのアクションを利用しても疲れない人等がいます。
天才は誰の代わりにもなることができます。

鉱山資源アクション

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置いたら資源が受け取れます。

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誰でも行けます。ここに技術者を置いた場合は疲れません。
キューブは四色あり、それぞれチタンは黒もしくは灰、黄色は金、蒼はウラン、紫は中性子です。

好きなスペースに置き、対応した右の資源を入手出来ます。
ランダムでカードで示された左の資源は先着順で一つ受け取れます。

雇用アクション

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ここでワーカーを増やすことが出来ます。
荒れ果てて汚染された大地、この人達はいったいどこからやってきたのでしょうか。

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管理者じゃないと天才は取れません。
科学者はこのアクションを利用することが出来ません。
水トークンがいわゆる1金扱いのようです。
2番目にここへ置いた方は1水必要です。
3番目にここへ置いた方は2水必要です。

また、雇用人物毎にボーナストークンが貰えます。
科学者は2水トークン
技術者 1ハザードトークン
管理者は 1繁栄点
天才上記からどれでも選ぶことが出来る。天才だからね!

研究アクション

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科学者のみが利用できるアクションです。
スーパープロジェクトを達成するための研究材料を生み出すことが可能です。
このスーパープロジェクト達成には実力だけではなく奇跡を生む運も必要となります。

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ダイスを2個振って決まった種類のテクノロジーを受け取ることが可能です。
ダイスは○△□の形描かれたものが一つ
時間旅行、社会、戦争、遺伝学、技術、の目的となるアイコンが描かれたものが一つ
以上の2種類の組合せでテクノロジーを受け取ることが可能です。
これら2つのダイスは1種類だけどれにするかを決めることが出来ます。

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例えば時間旅行と決めた場合は、○△□のいずれかの時間旅行が入手出来ます。
目的には?がありますが、これは何でも好きなものを取れます。
?なんではてな?
まあ15パターンのテクノロジーがあるっていうことですね。
スーパープロジェクトって長いので以下からスパプロで記載します。

創造(建築)アクション

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科学者と技術者のみが利用できるアクションです。画像だとイカのロボプルが乗っているところです。

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個人ボードの中にアクションが可能なものもある建築物を建てることが出来ます。住みよい家造りです。画像の場合は黄色のトークンの支払いで6水と1繁栄点を得るもの、建てたら即座に8水得るものがあります。
このアクションでは条件が達成した(テクノロジーが揃った)スパプロも作成出来ます。
というかこのアクションを行わないとスパプロ達成が出来ません。

スパプロは2マス分が必要となります。
過去のスパプロを達成するためにはアイコンが過去に居る状態でなければなりません。
建設にはそれぞれ個人ボードにある通りの資源が必要となります。

P6110286.JPG技術者でこのアクションを選んだ場合は灰のチタンのコストが1つ安くて済みます。

変換アクション

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資源を変換できます。1回1資源を矢印の通り変換出来ます。
管理者は2回まで矢印の先へ変換できます。

浄水アクション

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3水トークンを得る。
科学者はさらに+1水を得る。
人数制限がなく誰でも置けます。
そういえば水のペットボトルって国内だとなかなか良い価格ですよね。
「日本の水」というブランドで海外展開出来るんじゃないか?と思いましたが苦戦しているようです。

評議会アクション(スタPを取る)

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2水が必要な場所と1水が必要な場所があり、2水が必要な場所は必ずスタPが取れます。

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画像がちょっと分かりにくいのですが上の方の1水の場所は2水の場所に誰も置かなかった場合はスタPが取れます。
さらにここでは既に埋まっているアクションがあればそれらを同様の条件で実行出来ます。

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例えば建設がすべて埋まっていた場合は建設アクションが実行できます。画像の通りですね。
2水の場所が埋まっていて、かつ雇用アクションも埋まっていれば、1水の場所でもスタPは取れませんが同様に雇用アクションが実行できます。
この場合モグラみたいなロボプルも建設アクションが行えます。

個人ボード

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個人ボードで建築したアクションはアイコンが書いている場合はその人しか利用できません。
各4色あるのですが、蒼が水がもらえ、赤は特殊。黄色は過去へ戻るタイムマシン。となります。灰は資源系ですね。

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個人ボードでは自分が建てたアクションスペースのアクションもしくは浄化のアクションが選べます。
個人ボード内は汚染されていないので、ロボットは不要でワーカーでのみアクションの利用が可能です。

浄化(お風呂)

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一度使用したワーカーは目が閉じている「疲れている」スペースへ移動されます。

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これらの疲れているワーカーは利用が出来ません。
そのためお風呂に入れさせてあげます。

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お風呂を浴びたら気持ち良いので疲れがとれます。
最新のテクノロジーによりシャワーを浴びたら即座に元気になります。いぇーい。
しかし、シャワーを浴びさせることを選んだワーカーは風呂浴びが出来ませんのでこの後疲れます。

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天才は疲れません。私達は賢いので。

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最初は5水でシャワーが浴びれますが、次は6水が必要となります。
しかし、それに応じて得点も増えますから、悪くありません。
最大の7水6点に達した場合、水浴びする度に2点を得ます。いい感じです。

 

非人道的な浄化

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◯で置かれたところはフリーアクションスペースとなり、1ラウンド中に1度だけ利用ができます。

フリーアクション

ここにもフリーマーケットアクションがあり、水を使用せずに非人道的な方法で元気にさせます。
シャワー浴びずに元気になります。風呂に入らずとも元気になるのです。

必要な水の量が下がり、得点もマイナスになります。
最大まで達すると、このアクションを利用する毎に元気になった誰かが死にます。
汚いままで居るとこうなるのです。

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他にも各種族毎にフリーアクションがあり、画像の人はフリーアクションを利用すると「既に利用している好きなワーカー」を再度使うことが出来ます。

以上のアクションを選択して全員がパス(ハードパス)をした場合、そこでラウンドは終了します。

セカンドインパクト

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4ラウンドが終わるとインパクトが起こります。

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セカンドインパクトと呼称します。

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セカンドインパクト以降はアクションスペース等に変化が起こり、退避アクションスペースが増えます。

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個人ボードにはロボットが二つ置けなくなります。

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各種族表に記載された退避目的を4ラウンド目以降に達成し、そのアクションスペースにロボットを配置すれば得点が得られます。
しかし、ビリの場合はボーナス得点に-3点の補正が入ります。

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例えば緑の種族の人は水色を3つ建てた状態で退避アクションを実行すれば2繁栄点、さらに黄色のキューブと天才1人のセット一つにつき3勝利点が追加されます。

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セカンドインパクト後はメインボード上の建築、雇用、研究スペースにボーナスタイルが配られます。

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早く退避しないといけないのですが、このボーナスタイルがなかなか美味しい。
ボーナスタイルアクション+配置した通常アクションが行えます。

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しかし一度使用した場合そのスペースは裏返り二度と使用することが出来なくなります。
はい、お気付きの通り次ラウンドも利用が出来なくなります。

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全9箇所のアクションスペースが利用出来なくなった場合はそのラウンドでゲームが終了します。

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評議会のアクションはそのまま埋まったところのアクションが利用できます。
ボーナスタイル獲得に向けて皆さん動くので最後まで続くことはないです。遅くても6ラウンドで終わるのではないでしょうか。

パラドックスフェイズ

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さて、パラドックスフェイズについて説明しましょう。

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1ラウンド目毎に1番借物が多い人がパラドックスダイスを振ります。
ダイスの目は1△もしくは2△か0(無印)です。

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出た△の数ごとに個人ボードに置きます。

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個人ボード上右上のマークが3個溜まった場合は強制的に失点となるパラドックス部屋が個人ボードに建てられます。そして過去の借金を1つだけ返済することが可能です。

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画像左下のパラドックス部屋のアクションですが、パラドックス部屋に置いた人は死にます。これがシュタインズ・ゲートの選択です。
死ぬ代わりに指定されたトークンを支払いこの部屋を撤去することが出来ます。

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未来で借りた借物の返済ですが、個人ボード上の右上の黄色い建物のアクションで利用することが可能です。
この建物は主に中性子を使用して建てられる建築物です。

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3もしくは2などの数分だけ自分のトークンを過去に戻し、そこで置いたトークンを返済するかどうかが決めれます。
個人ボード右上のフラッグに返済するとその分だけ得点化し、返済する度に功績として繁栄点が増えていきます。
つまり、その過去のラウンドで誰かが返済すれば、最多で借りた人が影響を受けます。

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パラドックスフェイズで気付いたら自分が最多で借りていたなんてこともあるので気をつけましょう。

ちなみに現在借りたものはは返せません。
スーパープロジェクトはこの過去に戻った位置で創造(建築)アクションで建築することが可能です。

ゲームエンド

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・7エリアすべてを終えた時
・セカンドインパクトですべてのボーナスタイルが利用されたそのラウンド
ゲームエンド時のボーナス得点

ワーカーの多さで+三点
借物をたくさん返した人+三点
建物をいっぱい立てた人+三点

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得点計算をしてゲーム終了です。

感想

P6110183.JPG  おもしろい!
アイコンがほとんど統一されており、一見して分かるアフォーダンスに優れたアイコンばかりのため言語依存が全くない。これだけの量なのにインストすれば説明書をいちいち開くことがない。コレは本当に優秀。

分かりやすく、そして前述の通りテラミスティカを踏襲したリプレイ性があるので何度でも遊べる。
毎回決まったルールに囚われず、各ラウンドのスーパープロジェクトが良いアクセントになり、最後のボーナスタイルでジェットコースターのように急降下していくこのスピード感がたまらない。
想像よりも早く終了するので、良い意味で「次はこうしたい!」という製作者が意図的に作り上げた消化不良が欲求となって面白さの味を脳内全体に刺激させる。

種族ごとにある程度の強さや指針があるために、「アクションばっかりでなにやったらいいかわからない!」問題も難なく解消されている。

非常に良作。
得点もだいたいこれくらい、というぐらいで強すぎない絶妙な駆け引きがポジティブインタラクションを発生させる。ソロプレイ感はまったくなく、かといって唸るくらいの愉しい他プレイヤーとの交わりが小気味良い。

日本語版が発売されるときは、良さを活かしてこのままで。
日本語の説明書のみで問題ありません。
ボードに日本語を入れる必要がないので、その分費用が掛かりませんし。

 

ついに日本語版が発売されました!なんと良心的な価格でしょうか。Engamesさんに感謝。

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