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ボードゲーム 「アトランティス・ライジング/Atlantis Rising」のレビューやルール・感想です。
まえがき
アトランティス・ライジング、非常に辛い協力型のボードゲームです。
前評判があまり良くなかったのですが、実際プレイしてみて全くそんなことはありませんでした。むしろおもしろい。
評判が良くない原因はプレイした人があまりにも少ないからでしょうか。
もともと賛否両論あるボードゲームなのですが、それに加えて国内流通が圧倒的に少なく、さらに言語依存がかなーり高いためプレイした人数が限られます。
特にこのとき公開和訳が問題視されていたため、せっかく公開されていた和訳も中止。
直輸入する人も居なくなり、国内流通の減少に拍車がかかったのではないかと思います。
そのため賛否両論の内の否の面だけが表立ってしまったのかなと。
結果としてプレイ後、トータルで考えても非常に面白いボードゲームです。
やっぱりボードゲームは自身でプレイしてから判断するのが一番だと改めて感じました。
テーマ
全ての生命に捧げる、全ての叡智がそこにあった。
しかしそれは神の存在をも脅かす巨大な力となり、神はそれを恐れた。
やがて力あるものはそこに集い、アトランティスと名付けられた。
永遠の島と思われたそこへ、神の怒りが訪れる。
小さなか弱き者は各々の最善を尽くし、沈みゆく島でもがきながら、未来へと、叡智を託すのであった。
ここがおもしろい!
・シビアな協力プレイのためやりこみ要素が高し。パンデミック突然変異のハードモード?大丈夫。そのレベルならこちらはノーマルでデフォルト設定!ここまで難易度が高いと初プレイで心が折れます笑
・アートワークが非常に綺麗です。BGGでもデザイン及びアートワークは非常に評価されていてテーマにぴったり。タイルが沈み裏返すところにも忠実に再現されています。
インスト時に気をつけたいこと
・協力プレイのため奉行問題には気をつけたいところ
・5人だと完全な役割分担が出来てしまうので2-3人プレイ推奨
・神秘トークンは5つ揃った【時点】で沈んだ島を蘇らせることが可能です
システム
システムは協力とワーカープレイスメント。
ゲームの勝利条件は島が全て沈む前に、10枚のコズミックゲートを全て建設すれば脱出勝利です。
先ずは難易度とキャラクターを選びます。
難易度「普通」がちょっと難し目でしたが、せっかくなのでこちらをお薦めします。
キャラクター選びに迷うようでしたら、占い師が臨機応変に対応出来るので使ってみて下さい。
1.アトランティス人の配置
2.災厄の訪れ
3.生産
4.アテネ人からの攻撃
5.コズミックゲートの建設
アトランティス人の配置
初めにアトランティス人を配置するところから始まります。
各島にはそれぞれ生産出来る資源が有り、これが後にコズミックゲートの建設に利用されるリソースとなります。
そして島は先端から沈んでいくのですが、先端が一番効率よくリソースを生産出来るわけです。
例えば先端がアトランティス人1人+ダイス目2以上で生産という条件であれば、次はアトランティス人2+ダイス目3以上、と条件が厳しくなります。
生産できるのは全部で5箇所と+中央+防人場
島は各タイル毎に置ける人数が限られますが、中央へはいくつでも大丈夫です。
・3箇所の島はソリース3種類(鉱石コマ、黄金コマ個、水晶コマ)
・残り1箇所の島は上記ソリースの鉱石とアトランティスコマの約3:1交換
・都市でアトランティス人コマの追加
・図書館で便利カードの追加
・中央は神秘のエネルギービーズが置いたアトランティス人コマ分獲得出来ます。
神秘のエネルギービーズは、皆で5個合わせれば島を復活できたり、災厄から逃れたり、いろいろと役に立つお助けアイテムです。
・防人場は、配置したアトランティス人コマの数だけアテナイ人からの攻撃フェイズを防ぎます。
上記の通り生産フェーズで生産出来るようにアトランティスコマをどこかに配置します。
災厄の訪れ
アトランティス島は沈む運命にあります。
災厄カードを引いてどの島が沈むかを決めます。
同時に2つ以上の島が沈んだり、けっこう激しいので「え?もうこんなに??」と多少おパニックになります。
最初はルールの読み間違いかと思います笑
極稀に何も起きないカードもあります。
ルールがけっこう辛いので、ほとんど島は沈んでしまうのですが・・・。
神秘の障壁トークン等で事前に災厄を間逃れることも出来ます。
ちなみにアトランティス人コマが配置してあった場所が沈んだ場合、アトランティス人コマは手元に戻ってきます。
生産
配置したアトランティス人コマの分を回収してソリースを得ます。
このとき防人場に配置したアトランティス人コマは回収できません。
アテネ人からの攻撃
何の恨みがあったのか知りませんが、かなり攻撃してきます。
よほどの事があったに違いありません。
これほど執拗に攻撃されるのは、食べ物の恨み以上のものでしょうか。
久しぶりに合った同級生から未だに給食で大きいおかずが少なかった話をされます。
皆さんも食べ物の恨みは永劫不滅らしいのでお気をつけて。
アテナイ人からの攻撃はフェイズ毎に数を増していきます。
沈みゆく島を目前に彼らはせせら笑うかのように攻撃を日に日にましていくのです。
1フェイズでは1島沈む+2以上の特殊6面体ダイス✖2-配置したアトランティス人コマ数
2フェイズでは2島沈む+2以上の特殊6面体ダイス✖2-配置したアトランティス人コマ数・・・といった形です。
ここでアトランティス人コマを3以上(さらにその中で1番多くのミープルを)配置した人には勇気トークンを得ます。
島に置いた状態で、災厄でその島が沈むことになればその場で生産して回収出来ます。
しかも何も無ければ勇気トークンは消費されません。
防人場に置けば人数を勇気トークン分+1で数えることができます。
しかし、
コズミックゲートの建設
コズミックゲートの建設が行われればその場で効果が発動します。
例えば、神秘の障壁トークンをゲットして島に配置出来たり。
リソースを多く使う建築物であればその分強力なのですが、効果は1度きりです・・・。
感想
おもしろい。かなりシビアですが笑
沈みゆく島を眺めながらコズミックゲートを達成する、終了時の景観もかなり良いです。
但しプレイするなら2-3人。
それ以上は非推奨です。
理由は簡単で、人数が多ければ役割分担がしっかりと出来てしまうので掛け持ちが出来ません。奉行問題が強く出てしまうのはこのせいでしょう。
そのため、これくらいの人数であれば協力型ボードゲームとして充分機能しました。
もう一度見直して欲しいボードゲームの内の一つですね。
米Amazonも販売を終了しており、さらに言語依存大の上和訳も無し・・・。
あーもったいないです。
箱もきちんと収納が出来るようにわざわざ敷居板も追加のコンポーネントとして入っていました。
コンポーネント良いですねえ・・・。
プレイする機会があれば是非やってみて下さい。
もしかしたら駿河屋にあるかもしれません・・・ホビー/グッズ販売 通販ショップの駿河屋
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