奪い奪われ盗賊家業も楽じゃない「盗賊市場/Thief’s Market」

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ボードゲーム 「盗賊市場 日本語版」のレビューやルール・感想です。

  • 4/10
    運 - 4/10
  • 6/10
    戦略性 - 6/10
  • 6/10
    コンポーネント - 6/10
  • 6/10
    テーマ性 - 6/10
  • 4/10
    インタラクション - 4/10
  • 5/10
    プレイアビリティ - 5/10
  • 3/10
    プレイ頻度 - 3/10
4.9/10

抜粋のみを表示

総プレイ回数:3回
実プレイ時間: 45分
プレイ人数:3~5人
推奨プレイ人数 :4人
お酒との相性:
お気に入り度:
難易度:Lv.3
日本語化:不要
発売年:2016/10/16
ゲームデザイン:Dave Chalker
想定価格: 2,555円

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まえがき

もともとこのボードゲームはキックスターターのプロジェクトで販売開始されました。

そこでアークライトさんが商品ライセンスを購入後、邦題で「盗賊市場」と命名。

アークライトさんの邦題なの?え?みたいな。

無難で普通に良いタイトルです。

「フリードマンフリーゼの大家はつらいよ」

「見逃してもイイよ!」

「それはオレの魚だ!」

みたいなすっごい邦題を期待していたのですが、ちょっと残念。

「盗ってもいいよ!」「盗られてつらいね!」ここらへんを予想したのですが。

テーマ

ここは盗賊のマーケット!皆で盗んだお宝は、皆で奪い合え!

仲間からも奪い金銭を取るのが悪党だ!

悪名ポイントが最も多いプレイヤーがこの同族団のお頭になれるぞ!

ここがおもしろい!

・サイコロをたくさん振れる

・初回やる人たちの欲張り感が浮き彫りになる

インスト時に気をつけたいこと

・カードの効果アイコンがわかりにくいので、人数分のアイコンサマリーをコピーしておくと便利です。

システム

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毎ラウンド、ダイヤなどの出目がついた盗品ダイスを振り、その出目に表示された盗難品(金貨やダイヤモンド等)を皆で分売する。

スタートプレイヤーから盗品ダイス13個とスタートプレイヤーマーカーをいくつか取る。
スタートプレイヤーマーカーを含めてダイス13個全部でも問題ない。
例えばスタートプレイヤーから全て奪った場合、ダイスをひとつだけ中央に戻す。
次のプレイヤーは中央にあるダイスか、他プレイヤーから奪うかを選べます。

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もちろんこの場合、一つだけのダイスなんて要らないから、誰かから奪います。
それを全員が再分配を終わるまでに繰り返します。

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次ラウンドでは手持ちのダイスを消費して、カードを購入することが出来ます。
ここらへんは少し拡大再生産チックですね。

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このカードによる硬貨で、次のカードの購入が楽になったり、赤宝石を緑の宝石と変えて悪名ポイントを貰う等の組み合わせが可能です。

カードは毎ラウンド5枚が補充されます。
デッキはABCに分かれており、最初はAの山札から。
つまり、山札が切れたらA→B→Cの順で強いカードが場に増えるわけです。

金貨は宝石のワイルドに近く、より楽に悪名ポイントを獲得しやすくなります。

感想

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3回やってみましたが、どれも劇的な変化は最後までなく単調かな?と感じました。

結局もらえるダイスの適正数は13個のダイス÷人数に落ち着きますので、スタートプレイヤーから近ければその個数で盗難ダイスを選択すればほとんど手に入ります。

あとは壊れ効果のカードが多く、ライトゲームであっても「強すぎる」感じは否めないです。カード名は伏せますが購入出来れば1位、2位は確定に近くなるんじゃないかなあ。

システムが珍しく最初は楽しいのですが、カードを多く揃えなくても勝ててしまう(というより揃える暇もない場合が多いのでカードによる拡大再生産の醍醐味を存分に味わいきれないで終わる)ところや、このシステム自体が前述の通り13個のダイス÷人数が一番良いとプレイヤー全員が気付いてしまうので序盤から単調になりがちです。そのため、残念ながら人数が多くてもそれによるインタラクションの変化はほとんどなく、プレイ時間が伸びるだけです。

システム的に未だ精査されたものではないのかもしれません。

ライトゲームらしさのどんぶり勘定なら良いのですが、カードによる中途半端な拡大再生産が盛り上げることを阻害しているような印象を受けました。

プレイ時間も平均45分-50分以上と地味に長いです。

もう一回、場所やメンバーを変えてやればこのボードゲームの愉しさを見出さえるかもしれません。

Amazonより安い価格(中古のボードゲームや新品等)で売っていることもある駿河屋もお薦めです。ホビー/グッズ販売 通販ショップの駿河屋

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