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総プレイ回数:3
実プレイ時間: 110分(インスト20分含まず)
プレイ人数:2-4人
推奨プレイ人数 :4人
お気に入り度
お酒との相性:
難易度:Lv.3
日本語化:不要
ゲームデザイン:C.Chevallier
想定価格:4000-5000
BGGの和訳ルール
アンタークティカ/Antarticaのレビュー・感想です。
テーマ
遠くも近い未来、南極で新たな資源を採掘する科学力を手に入れました。
クレーン、竪坑櫓(たてこうやぐら)、油井塔、風力タービン、研究施設など、さまざまな施設を建築し、資源を獲得しましょう。
各エリアで獲得する資源(得点)は、一番そのエリアの発展に貢献した人に手渡されます。
南極において全ての開拓・発展にイチバン貢献したプレイヤーの勝利です。
ここがおもしろい!
- これでもかというほどのマジョリティ尽くし
- インタラクションとジレンマが強い
- 終盤がジェットコースターの様な爽快さ
インスト時に伝えたい・注意したい3ポイント
- 手番が特殊
- 得点が得点
- 造船は重要
システム
マジョリティとインタラクションをとことん強めて混ぜたボードゲームです。
ここまでやるとシステムとして大丈夫なんだろうか??と心配になるくらいのマジョリティ争いになるのですが、実際は綺麗すんなりとに収まるプレイ感。
マジョリティを得て、一番得点の高いプレイヤーの勝利。
このボードゲームは手番開始時がちょこっと特殊です。
ボードは8つのエリアに分かれており、アクション開始時に太陽が右回りに移動します。
右回りの説明として、「あなたは南半球に居るということを忘れてはいけない」と説明書に都度書かれているのがなんだか面白いです笑
そしてその太陽の隣に船を置くスペースが3つあります。
太陽から一番近い1隻が他のエリアに移動することが出来ます。つまり、その船のプレイヤーが他のエリアに移動してそのエリアで行えるアクションを実行します。
凍っていた船が太陽に暖められて行動する、というイメージでしょうか。
このとき必ず同じエリアではなく他のエリアに移動しなければなりません。
アクションを終えたら空いたスペースに船を詰めます。
そして、また右回りに太陽を移動させて、そこから一番近いプレイヤーがアクションを行います。
そのため連続して手番を行う戦略を立てることも出来る反面、手番が来るまでに時間が掛かる場合もあります。
ゲーム終了条件が満たされたとき、そこで強制終了になります。
そのため、全員が同数のアクションを行えるわけではなく、手番を待つ状態はかなり不利ですので、なるべくアクションは多く行いたいところ。
このボードゲームのダウンタイムが長い、と言われる所以はこの手番方法にあるような気が致します。初めからそれを考慮し、巧く立ち回れば、そういったもどかしさは少ないと思われます。
得点方法
アクションを説明する前に先に得点方法について記載致します。
「王と枢機卿」と同様の得点方法です。
例えば特定の建物の多さだった場合、そのエリア内にイチバン多くその建物を建設した人が1位になります。
1位はそのエリア全体の建物駒数分の得点が得られます。っすごい笑
2位は1位の建物駒分、3位は2位の建物駒数分、4位も同様に3位の駒数分と続きます。
つまりそこのエリア争いが加熱すればするほど1位の得点が大きくなり、誰しもが1位を取りたいがためにヒートアップするのです笑
さらにアンタークティカでは1位にボーナスが付きます。
アクション
アクションは4種類程しかありません。
アクションに関してはタイルやカードにマークが記載されているので分かりやすい。
1.科学者の雇用
建築物を立てるときに、そのエリアに科学者駒を置くことが可能です。
エリアに配置された科学者の人数はそのままマジョリティの得点になります。
しかし、科学者駒は手元に常に多くあるわけではありません。
ストックと手持ちがあり、エリアに派遣できるのは手持ち駒のみです。
このアクション「科学者の雇用」はストックから手持ちへ科学者駒を移動することが出来ます。
このアクションが実行出来るのはキャンプ地が建設されているエリアのみ行なえます。
科学者を手元に移動できる人数は、そのエリアに居る自分の科学者駒の人数+自分の船駒の数になります。
2.船の造船
造船所が建設されているエリアで実行可能です。
手持ちの船駒を太陽マーカーがある(開始時の)エリアの最後尾に置くことが可能です。手番開始時に「造船」の重要性を記載したわけで、それはもう皆さん、どんどん造船しましょう!・・・と言いたいところですが、ここでもジレンマを含んだインタラクションが・・・。
造船をしたプレイヤーの右隣のプレイヤーから「造船カード」をその中から自由に選んで受け取ることが出来ます。
この「造船カード」がいろいろな種類があるのですがどれもかなり強力です。
例えば「砕氷船カード」は2番目にある船も動かすことが可能になったり、他にも無償で科学者駒を手元に2個程補充出来たりします。
最初に造船してしまうと、良いカードからなくなってくるので、とてつもないジレンマにかられます笑
3.研究・調査トラックを進める
こちらもマジョリティの対象です。
アクションを行った場所に対応した研究施設へ駒を配置、もしくはトラックを進めることが可能です。
進む数は先程と同様にアクションを行ったエリアにある自分の科学者駒の人数+自分の船駒の数分だけ進めます。
進むトラックのマスの数え方ですが、進むところに他プレイヤーの駒があったらそれはカウントせずに飛び越えます笑
さらに赤いマスと青いマスがあり、赤いマスはそこに到着したプレイヤーのみが追加の調査・研究アクションが行えます。青いマスは右回り(反時計回り)でそこに到着したプレイヤーから順番に研究・調査アクションが行えます。
研究・調査アクションは科学者駒をストックから手元に移動できたり、造船の位置を変えたりすること等が可能です。
4.建築
建築カードに表示されている条件より建築可能な(同エリア内に同じ建築物は建てられません)建物を選びます。
条件はその建築物に必要な資源が置いてあるエリアに自分の船駒があること(造船カードに資源の代わりになるものもあります)です。
建築に成功した場合、建築カードに表示されている数だけ科学者駒をそのエリアに置き、カードに表示されている数分だけ調査・研究トラックが進めます。
最後に得点になる建物カードをゲットします。
建築物(資源)は皆のものなので、それを利用して他のプレイヤーが建築することも可能です。
得点算出も前述した通り、そのエリアで建築物をイチバン多く建てた人が全体の建築数+ボーナスを得ます。
建築のタイミングは非常に高度でなかなかスリリングです笑
ゲーム終了、得点算出
以下の条件が満たされた瞬間にゲームは終了します。ほんと、突然です笑
・ストックが0の状態でかつ手持ち科学者駒を置ききる
・すべての建物が建設される
以下4つのマジョリティより得点を算出します。算出方法は前述した通りです。
1.エリア
2.研究調査トラック
3.建築カード
4.資源
4.の資源についてですが、フリーアクションとして資源の放棄等も可能です。
その資源放棄に対しても同様に得点が計算されます。
感想
インタラクションとマジョリティの海に浸かりたい!という方ならもうお薦めの一作。
マジョリティに拘るとソロプレイ感が強くなりがちですが、もうなんのその。
何をどう行っても自分だけ利益を得ることは不可能で、共闘しつつ独占をどう狙っていくか・・・。
結局やることはマジョリティ一筋なので、シンプルで綺麗にまとまったルールも素晴らしいです。
後半になるとエリアがもうあっぷあっぷ笑
ここのエリアはすごいぞー!!と資源を獲り尽すための建設ラッシュがなんとも現実味を帯びています笑
プレイ時間もインスト含めて2時間以内に終わるのもちょうど良い感じですね。
ゲーム終了時の出来上がりのボードもなかなかの見映えです。
賛否両論。人を選ぶゲームですね。
私は大好きです笑
Amazonより安い価格(中古のボードゲームや新品等)で売っていることもある駿河屋もお薦めです。ホビー/グッズ販売 通販ショップの駿河屋
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