シンプル故に楽しい戦略と笑える結果の連鎖「 5 COLORS」

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はじめに

シンプル、というのはどこまでを求めるかによります。
ボードゲームをシンプルにまとめたら数字、色、形、手触り、となるのでしょうか。
代表といえばトランプやトリテなどがそうですし、カードでなければマンカラもシンプルなボードゲームの類に入りそうです。

今回のボードゲームは色と数字のみ。
それ以外の要素はありませんが、なかなかオモシロイ駆け引きが味わえます。

システム

3フェイズ1ラウンドで手札からカードを出し合い、山札が尽きるまで繰り返します。
全プレイヤーの中で1番多い色を場に出したプレイヤーがそのラウンドを勝利します。最終的に獲得したカードに書かれた数字が得点になり、得点が1番高いプレイヤーが勝利します。

以下は4人プレイ時の説明となります。

準備

山札をよく切って各プレイヤーに手札を5枚渡します。
この手札は場に出した時、必ず5枚になるよう毎回補填します。

手札から2枚、1枚、1枚と出していき、最終的には4枚のカード(計16枚)を手札から場に出します。
その中で1番多い色のカードが得点となります。
色のカードにはそれぞれ数字が書かれており、獲得したカードに記載されたその数字の合計がそのまま点数となります。

第1フェイズ

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はじめは手札から2枚カードを出します。
もちろん好きな色のカードで構いません。

先ず、全員が出したこの2枚の色のカード(計8枚)より「多い色になりそうなカード」を予想します。

例えばあるプレイヤーが2枚同色の赤を出しているとすると「このプレイヤーは赤で勝ちたいんだな」とある程度予想できるの同時に、さらにその数字が5と6であれば「うわあ、絶対赤で勝ちたいマンだ笑」などと予想が立てられます。
この間が非常に楽しく、笑いが起きたり、悩んだりがとても良いです笑
(場にカードを出した時、カードを補填するのを忘れないでください。常に手札が5枚になるように補填します。)

第2フェイズ

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さらに手札から1枚カードを場に出します。
今まで優勢だった色が劣勢になったり、さらに高得点の色のカードが表に出たりと熱い展開となります。

さらに特殊なルールがありますので、それらを見極めながら最後に出す1枚を悩みながら決めます。
(特殊ルールについては分かりやすくこの第二フェイズで記載しておりますが、判定はラウンド終了後です)

 

「バースト」
こちらは最後に同色が7枚以上出ているとき(プレイ人数によって可変)はバーストとなりその色は無効となります。
この第2フェイズで既に5枚の赤カードが出ているときは残り2枚で赤は無効になります。
「しめしめ・・・バーストさせてやるぅ!」という思いで第3フェイズで赤を出そうと思いますが、結局6枚で留まり赤が得点になってしまうというのは多々あります。
もしくは黄色2枚赤1枚が出ていて第二勢力を温存しているプレイヤーがニヤリとほくそ笑んでいるかもしれません笑

「バッティングカラー」
最後に1番多い色が獲得できる?じゃあそれが2色あった場合は?
結論→相殺されて無効です笑

最後の第三フェイズで例えば1番多いカラーが赤5枚・青5枚だった場合はこの2色が相殺されて、次に多い黄4枚が獲得カラーとなります。

第二フェイズで「赤5枚 青5枚が場に出ているけれど、青を出すか赤を出すか・・・ぐぬぬ、青で点数が高いやつを出しているから青を取りたいからまた青を出すはず・・・でもバーストしたら・・・hyぁああ」
という展開が期待できます笑

「オールワン」
ルール上あまり起こりにくいのですが(実際あるかないかくらいが丁度よいバランスでした)、ラウンド終了後に色を問わず8枚全ての数字が「1」だった場合は最優先として「1」のカードが獲得対象となり、それ以外は破棄となります。
せっかく高い数字カードを出したプレイヤーを1でじわりじわりと追い詰めます。

「・・・っく、残りの色を揃えるためにカードを出したいが「1」なんだよな・・・この色を取りたいがオールワンがこわいぜ・・・」

「やめろおおおおおおおおお1だけは出すなあああああああ」
「いいや!限界だ押(出)すね!今だッ」

バースト!!!!
圧倒的バーストッッッッッ!!!

・・・あ、なんかすみません。

第3フェイズ

そんなこんなを考えつつこの第3フェイズでラスト1枚を一斉に出して、オールワン、バッティングカラー、バーストの結果を含めて1番多いカラーをそれぞれのプレイヤーが獲得します。

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お分かりいただけるだろうか。
これは第1ラウンド、一番はじめのプレイです。
第一フェイズで私は黄色2枚を出し、合計3枚の優勢カラーです。
欲張りなのでさらに第二フェイズで1枚の黄色を出したところ計4枚となりました。
3人プレイ時はバーストが6枚ですがバーストの危険性は少なめ。
しかしながらこの時点で黄色を誰も出さなかったことから黄色勝ちになるのではとおもっておりました・・・・。
しかし、もしバーストすると赤か緑か青のいずれかが残ってしまいます。
劣勢の赤を出すことによって少しでも他プレイヤーの獲得を下げるのとともに、黄色のバーストを避けようと考えました。

第三フェイズ、残り2人のプレイヤーが黄色を出して黄色がバーストしました。
おい笑

しかしよく見てください。
黄色6枚 バースト
青2枚 緑2枚 私が出したことによって赤2枚。
全て同数色なので全て相殺。
つまり、この第一ラウンドは皆んな0点。
みんな爆笑というやつです笑

 

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続いてこちら。

これが最後のラウンドの勝負のため、山札から手札が補填できず手札の選択色は限られてます。
第2フェイズまで緑を出すプレイヤーが少ないためこのまま緑で押し切れる(手札にはもう緑はないのでは?)と思いきや第三フェイズで緑を出されてバースト、14点が失点に。
ひどいや!笑
欲張り過ぎだと突っ込まれました笑

製作者さまより

今回のゲームについて・・・ですが、『シンプルで遊び易いもの』がテーマでした。勝敗もカードを出していく中で『色が多いか少ないか』なので簡単です。ポイントは3回に分けて状況が見えてくる場面と自分の色だけでなく相手の色を見ながら次の1手を考える場面でしょうか。

自分の手札で有利にする事も出来ますし、相手の手札を利用して勝利に導く事も出来るところを楽しんでもらえたら、と思っております。
またアートワークもシンプルにして遊びやすく飽きがこない事をイメージして制作しました。ライトユーザーでも勝てるのでみんなでワイワイと楽しんで頂けたら・・・ と思います。ゲームに慣れてきたら、『赤のカードはバーストさせよう!』とか『みんなで青のカードにしよう!』とか、ささやきながら誘導したり裏切ったりするのも面白いですよ。

「新作カードゲーム『ファイブカラーズ』。
ルールもアートワークもシンプル。それでいて心理戦と駆け引きは熱い!手軽に遊べて盛り上がれるシンプルゲームの新定番を目指しました。是非ブースで体験してみてください。

感想

ルール作成当初からご相談があったボードゲームです。

15分でパーティー感覚で遊べますが、それなりにきちんと戦略が伴います。

特殊ルールで少し二の足を踏んでしまいそうですが、一度プレイしてしまえばすぐにルールは飲み込めます。
カードの量がたっぷりのため、最初のデッキシャッフルが面倒かもしれませんが、それだけ済めばあとは手間いらずでゲーム終了まで一気にはしゃぐのです。

かなり笑えますがその都度戦略が変わるためになかなか考える要素もたっぷり。その分もしかしたら遊ぶ人を選ぶかもしれません。

また、カード一枚ずつ出す時の「カード1枚からの対話」がたまらなく、考え込むことも少なく本当にサクサク遊べます。

100枚たっぷり全てシボ加工で、手触りも良く作られております。
見栄えもgood。1500円ってなかなか良い。
ぜひ仲間内などで試遊してみて頂ければと思います。

デザイン John Banniser
イラスト GALLERY OUCHI
人数 2~5人
時間 10~15分
年齢 7歳~
価格 1500円
発売 2017秋

2017秋 両-C018 体験卓あり

 


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