色んなオッサン大集合ッッ!食い合い噛合うマジョリティ「ハンザの女王」

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オッサンはインスタ映えするなあ。

デザイン ゆたか
イラスト こうちょう
人数 2~4人
時間 30~45分
年齢 10歳~
価格 3500円
発売 2017秋

はじめに

新年明けましておめでとうございます。
本年も酒すごろくをどうぞ宜しくお願い致します。

新年一発目は昨年のゲームマーケット2017年秋に発表されたハンザの女王です。

 

さて、ボードゲームにおいて何が攻略になるかなんていうのは一概に何とも言えませんし、これはこうした方が良いなんて言うのは野暮というものです。

テラミスティカで自分がやったことのない種族をプレイするとき「え、なんでこの種族なのに初手でこれやらないの?これはこうすべきで・・・」なんて聞いてもいないのに言われれば一瞬で白けてしまいます。

よくよく考えると、テレビゲームよりボードゲームの方が自分で攻略を見つけていく楽しみが強いためなのかもしれません。
それがリプレイ性の高さに起因するところでもあるのでしょう。

今回のハンザの女王は色とりどりのマジョリティ争いとなります。
そのため、何がベストな手なのかはその時の戦況によりけりです。
戦況によって攻略法を見つける愉しさが多く、マジョリティ自体はシンプルな絡みのために、攻略の仕方や鉄則を見つけやすそうに思えるところも良いです。

シュウマイ弁当や幕の内弁当をどう仕分けして最後の白飯を綺麗に食べるか、それはその時の気分や自分の固定パターンもあるでしょう。
ただ、どう食べたって美味しいものは美味しいし、卵を先に食べるか、最初にシュウマイだけを一個まるまる贅沢に食べるのかなど、状況によって変わりますよね。

そうそう、崎陽軒のシュウマイ弁当、あの瓶の醤油入れはいつからプラスチックになってしまったのでしょうか・・・。

 

盛大に話が脱線しました。

元に戻しましょう。

本ゲームはマジョリティシステムには珍しく、3人でも4人でも異なったプレイ感で楽しめます。
私は足の引っ張り合いと擬似協力が多い3人が好きかな笑

ゲームシステム

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ラウンド毎のマジョリティによる収益、ゲーム中に獲得できる貴族のセットコレクションボーナス等を合わせて1番得点が高いプレイヤーが勝利します。

各プレイヤーにカードを2枚配り、メインボードにカードを並べます。
並んだカードに嗜好品が描かれているものがあればその上にランダムに嗜好品駒を置きます。

スタPから時計回り始まり、手番の行動は2パターンのみです。

1.手札からカードを表向きにプレイ
2.手札からカードを裏向きにプレイ

かんたん!笑

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表向きで出す場合は出したカードの対応する都市エリア(横列の色)に並べられた先頭のカード2枚から好きな1枚のカードを手札に補填します。

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このときにカードの上に嗜好品駒が置かれていればそのままGETできちゃいます。

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獲得したキューブと手札は非公開情報として隠せます。

カードは最初に5枚が並べられてあるので、現時点で取れない後続の3枚が何になるかによって、先のことを色々と考えちゃいますね。

この処理のルールについて言及していらっしゃるので引用します。

実際写真を撮影用のプレイ時は移動方法をミスしていましたのでお気をつけ下さい。

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表向きでカードをプレイすることによって、その表向きのカードに描かれている国の商品数と比例した収益がそのラウンド得られます。
画像だと計黄色3個と青3個、赤1個ですね。

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こちらの収益はその資源の獲得数による1位-3位のマジョリティとなっており、さらにそのラウンドの市場価値によって獲得できる得点は異なります。

裏向きで出す場合は主に市場の価格の操作を行います。
上記画像の通り、国の商品の価値は市場で決められている価値で決まります。
この市場価値を決める駒を進めるかもしくは交代させるかを選べます。

例えば自分が赤のキューブをたくさん持っているならば、赤の市場価値を高めるために赤キューブを前に進めて自分のキューブの価値を高めます。
もしくは突出して保持している他プレイヤーのキューブを後退させ価値を下げます笑

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また、待機エリア(最初に取れない右側3枚)からカードが最初になくなったとき、その色に対応したカードの市場価値が1つ下がります。
例えば自分が持っていない赤色の商品の価値が高い場合、裏向きに出して赤の市場価値を1個下げ、さらに赤の都市の待機エリアからカードが残り1枚でさらに1番最初になくなるのならばさらに1個価値を下げるといういやらしいプレイも可能です笑

さて、得点がこれだけですと手番と足の引っ張り合いになりません。

その他に得点が3通りあり、1.ラウンド毎にゲットできる嗜好品駒のセットコレクション収益 2.最終決算で裏向きに出したカードに記載された商品数の収益、3.表と裏向きに出した要人(おじさん)のセットコレクションがあります。

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おじさんセットコレクションは8種類全てで最終得点に50金。

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嗜好品駒のセットコレクションは毎ラウンド20金。
つまり、嗜好品の駒のセットコレクションはうまくいけば最高60金なわけです。

何が強いかというのは戦況次第なので何とも言えませんが、嗜好品のセットコレクションは当たり前ですがカットされなければ達成しやすいです。

そのため嗜好品セットコレクションについては、誘導にならないようインスト時に意図的に少し強調して伝えてました。
まあインストに関しては好き好きですね。
私も主観が含まれるインストはあまり好きではないですしお寿司。

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このように1.メインボードのカードの補充 、2.交易(各プレイヤーのアクション)、3.決算(収益の獲得)、4.同盟都市の支援(市場価値の調整)の3ラウンドを繰り返し、最終決算を終えて得点が一番高いプレイヤーの勝利です。

インタビュー

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Q1,様々なマジョリティが絡み合う楽しいゲームとなりましたが、何か参考にしたボードゲームがあれば教えて下さい。

A1.2作品あります。1つはマジョリティの傑作「王と枢機卿」です。あの得点方式―状況によって1位・2位以降の得点効率が変わる―の面白さを超えたいという目標がありました。もう1つは、同じサークルのあかしあが作った「最上川」という作品です。カードの取り方と相場変動が結びついているシステムを参考にしました。

Q2,それではどのようなきっかけで作ろうと思い至ったのでしょうか

A2.根底に、いわゆる”ユーロゲーム”を創りたいという想いがありました。プロトタイプは、マジョリティの他にロンデル・競り・ワーカープレイスメント…といった、好みのシステム詰め合わせの90~120分級ゲームでした。ぼくとしては上手くまとめた!と感じていましたが、テストプレイヤーからは「やりすぎ!」との声もありましたね(笑)。それらの意見や、頒布数・原価を考慮し、要素を大幅にそぎ落としたのが今の形です。

Q3,オジサンたちそれぞれに何か思い入れがあればお願いします!笑

A3.ユーロといえば、オジサンだろ!という根拠なき理由により、オジサンをたくさん導入しました(笑)満足しています。基本的にはイメージだけをイラスト担当の校長に伝えて、細部はお任せしました。ただ1人だけ…人物Fだけは、ある人物に似せてあります。尊敬するゲームデザイナーの1人です。

Q4,海外のボードゲームチックなデザインを模したのは何か理由があるのでしょうか

A4.あります。それは処女作「狼と七日間」を頒布した時の反省です。この作品は、かわいい見た目に反して、やや複雑なシステムを備えていました。結果、ジャケ買いした人から「難しすぎる!」との声を多くいただきました。購入する人は【イラストからイメージするプレイ感を期待する】ということを学びました。(ぼくは事前にルールを読んだり、レビューをみて判断するのが当たり前と勘違いしていたんです)
「ハンザの女王」はユーロゲームを意識してルールをデザインしました。それが伝わるよう、ユーロゲームらしいグラフィックデザインとなりました。

最後に何か一言お願い致します。

「王と枢機卿」の面白さを超えられたのかは分かりませんが、納得できる面白さをもつマジョリティゲームができたと自負しています。多くの方に遊んでいただけたら嬉しいです。あと、感想もらえたらさらに嬉しいです!よろしくお願いします。

皆さんはFの人物はわかりましたか?
例の緑の人、と言えば分かるかもしれませんね笑

感想

プレイメンバーや人数により戦況が大きく変わるボードゲームです。
このシンプルな複雑さ、優勝(意味はない)。
マジョリティ好きの私にとって最the高(特に意味はない)。
何度もプレイできるリプレイ性の高さは揚げチキンです(意味不明)。

先述の通り、初プレイ時には嗜好品によるセットコレクションについては取る人と取らない人でだいぶ点差が開いてましたね。

3人だと1人の突出したマジョリティ獲得が目立つために足の引っ張り合いが多くなります。2人が1人の足止めに擬似協力するという形が生まれやすいです。

4人だとマジョリティ獲得による歯止めが1人では難しくなり、我先に我先にとマジョリティがアクワイアに近い所感で膨らみやすくなります。

このようにプレイの状態が多様に変化するボードゲームですから、一概にこれが攻略だとは言えず盤面をよく見て戦略を都度建てていく必要があります。

例えば序盤まで足の引っ張りが続けば要人の獲得と嗜好品が強く働きますし、逆にマジョリティ争いが中心の盤面ですと宝石の煌めきのように繁栄度による最終得点を見据えた先の展開を予測することが不可欠になります。

もうちょっと要人のセットコレクションの最高得点を追加して欲しいなあ等と思うところはあるのですが、あれやこれやを言われるのは良いゲームの証拠。

人数、状況により鉄板はなく、かといって複雑化過ぎないアクションで楽しめる良ゲーとして落ち着きました。おすすめ。

同人ボードゲームの取扱が豊富な駿河屋もお薦めです。
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