取捨選択!カードドラフトの愉しみをサクサクプレイで体感「ノートルダム/Notre Dame」

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はじめに

「カードドラフトゲーム」となりますと、なかなかゲーマーズという印象を受けるかもしれません。今回のノートルダムはまさにカードドラフト。
カードドラフトとは場にあるカードを共有して自分が欲しいカードを選択して残りを相手に渡すというシステム。

文面だけなら非常に簡単なシステムではるのですが、そこにカット(他プレイヤーが欲しいカードを予測し有利にならないように自分が選択して得る)などが入るとどうしてもゲーマーズ向けとなり、経験者による有利不利が決まってしまう。

しかしながら本作はそんなドラフト初心者に向けて紹介したい作品です。

手札3枚から1枚を選ぶルールのため悩みも少なくサクサク進みます。
さらに良くも悪くも人数や状況によってはすんなり欲しいカードが手元に残るので、ドラフト方式でもかなりイージーな方です。

だからと言って上級者に勝てるかと言えばそうでもない。
9つの行動のうち最高で6つしかアクションが行なえません。
そのため様々な場面や状況を的確に判断し、無駄手をせずに進めることが要求されます。
点差はあまり大きく開きませんが、その数点で勝敗が決まるボードゲームです。
敗因もはっきりと分かるところも魅力の一つ。

ゲームは内容の割にはすぐに終わりますので、きっと「次はこうしたい!もう一回!」と思うはず。

ということでドラフト初心者にもお薦めしたい「ノートルダム」を紹介していきたいと思います。

システム

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前述の通りカードドラフトによるボードゲームです。

執政官として大聖堂を盛り上げつつ、疫病の魔の手から町民を守りましょう。
多くの名声を得たプレイヤーの勝利です。

コンポーネントが非常に魅力的です。
プレイ人数によって中央のマスに繋がる数が異なるのですがどの人数でも他プレイヤーのマスとピタリとつながります。

  1. ゲームの流れとしては以下の通り
  2. カードドラフト
  3. .アクションフェイズ
  4. 買収フェイズ
  5. 疫病フェイズ
カードドラフト

P8311733.JPG 初めに同色の影響マーカー4個と自分の山札、そして3金を受け取りゲーム開始です。
先ず各プレイヤーは自分の9枚の山札から3枚を引いて1枚を手元に残して、残り2枚を左隣のプレイヤーに渡します。

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これを全員が繰り返して、枠色が全部異なる(各プレイヤーの色になる)3枚のカードが手元に残ります。
この内2枚が使えるアクションカードとなります。

なぜ2枚なのかと言えば、スタートプレイヤーから2回のアクションを行うので残り1枚は使えないということになります。

アクションフェイズ

アクションは手元のカードをプレイして行います。
大まかに分類すると全部で6種類(内特殊な2種類)

  1. 勝利点を得る
  2. お金を得る
  3. 影響マーカー
  4. 疫病対策
  5. 友人の移動
  6. 馬車の移動

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ボードにはそれぞれ対応したアクションがあり、アクションを実行するには影響マーカーを配置します。
このときに「手元の影響マーカー」か「各プレイヤーが持っているストックにある影響マーカー」のどれを使うかはアクションカードに記載があります。

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ボード上に影響マーカーを新しく配置するアクションは、全体ストックではなく手元の影響マーカーを使用します。

3つしかない影響マーカーがなくなればアクションは行なえません。
そのためどこかのラウンドで影響マーカーを増やすアクションカードを利用することになります。

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ここでアクションカードの一つである「学校」を紹介します。
ここへ影響マーカーを置くことで「ストックから1個」影響マーカーを得ることが出来ます。
次のラウンドでまたこの学校に影響マーカーを置くとしましょう。
この場合、既に1個置いてあるので計2個の影響マーカーが学校へ置かれることになります。
この場合はストックから2個影響マーカーを得ることが出来ます。
同じように3つ目を置くと3個、4つ目を置くと4個ストックから影響マーカーを得ることが出来ます。

このように影響マーカーが置かれているボードへのアクションは、影響マーカーが置かれている数だけ効果の内容が増大する、ということになります。

ちなみに、もし自分のストックから影響マーカーがなくなってしまったら友人コマ以外なら、既に置いてある影響マーカーを移動させることでそのアクションカードを実行することが出来ます。

買収フェイズ

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ラウンド開始時に表示される人物を買収することが出来ます。
全ての人物は1金で雇えることができ、かつ他プレイヤーとブッキングしても効果を得ることが出来ます。
どの人物も1金以上の働きを魅せてくれるので、1金は買収フェイズ前に常に保持しておきたいですね。

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詩人の場合は1個の影響マーカーを移動させることが可能です。

疫病フェイズ

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ペスト菌です。
人物カードの下にネズミの絵が表示されており、買収フェイズが終了した時にこの3人の
ネズミの数だけ自分のボードのネズミが増えます。
ものすっごい勢いで増えます。

「9」ぴったりはセーフです。繰り返しますが「9」ぴったりはセーフです。

しかし9以上になった場合は名声点から-2点となり、最も影響マーカーが多い自分の建物から影響マーカーをストックに戻します。

本当にものすっごい勢いでネズミが増えるので対策する必要が出るのですが・・・。

フェイズについてはこれだけなので、この後にアクションカードの簡単な説明をしていきましょう。

以上のフェイズを繰り返すと、3ラウンド目で自分の山札が尽きますので、またリシャッフルして再度3ラウンドをプレイし終えたらゲーム終了です。

名声点が高いプレイヤーの勝利となります。

アクション

先程もお伝えしましたがネズミはめっちゃ増えます。
ネズミが出てくる数は調べると合計37匹なので全9ラウンドで平均4匹のネズミがチューチューします。

病院

この繁殖を食い止める主なアクションは病院カードです。

病院にコマを置くと疫病マーカーが1マス戻ります。
さらにラウンド最後の、疫病フェイズで疫病が進む数-病院の区画にあるコマの数で進みます。
つまり疫病が5進むとして、病院に3の影響マーカーが置いてあれば疫病の侵攻は2マスで済むわけです。

ノートルダム

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共有マスである中央のノートルダムへ影響マーカーを配置します。
そしてお金を支払うことで名声点を得ます。
1金払うと1点、記載の通り1・2・3金を支払えば名声1・3・6点が即時得られます。

んでさらにボーナス得点があります。
このノートルダムに配置した影響マーカーがあれば、3ラウンドごとにボーナス得点の山分けがあります。
2人なら10点を山分けして5点ずつ、3人なら3点ずつとなります。

ボーナスを終えたらストックに戻ります。

馬車

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影響マーカーの数だけボード上の馬車を移動させ、置かれている大使館タイルを手に入れます。タイルの獲得にはルールが有り、各色につき1個ずつしか取れません。
全色1個ずつ揃えた場合のみ、同様のルールで再取得できるようになる。

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ちなみに大使館タイルにはネズミを駆逐したりとそれぞれ効果があります。

友人

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「友人」アクションは影響マーカーは動かさず好きな建物に友人コマを移動させることでその建物のアクションを実行出来ます。
いわゆるワイルドカードです。

公園

このアクションを実行してマーカーを置くと、その場でネズミ1匹を駆除出来ます。
また、ここに乗っている影響マーカー数に応じ、名声ポイントを得るごとに追加の名声を得られます。
2個で+1点、4個で+2点です。

感想

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アクションは本当に単純でわかりやすい。
けれど何がどのように影響するか、全体的にどういった進行になるかは3ラウンドを迎えても分かり難い。
そのためゲーム終了時にどれ位の無駄手があったかがやっと分かるので、1ゲーム全てがテストプレイと考えても良いかもしれません。
ゲーム自体は1時間あれば充分に終えるものですから、ポイント持ち越し(ゲーム終了時その点数の半分を加点など)ラウンド数が短い分2回連続で行うのも一興。

ネズミがかなり増殖するために、行動が制限され、だからこそカードドラフトによる「相手の戦略」が浮き彫りになる。
これぞまさにカードドラフトの真骨頂であり、ノートルダムは簡易だが忠実にそれを再現している。
この「カードドラフト」がゲーム全体のバランサーとなり、そしてゲームの運否天賦を人間の意思の介在によっておもしろいように浮き沈みする。

ノートルダムにおけるカードドラフトは、相手の動向は読みやすいが、相手の戦略を邪魔することは難しい。
そのためインタラクションは低めかも知れないが、和気あいあいとした雰囲気が保てる点はプラスと感じる。

ボードゲームが好きでカードドラフトが初めてなプレイヤーにはまさにうってつけのゲームと言えるでしょう。


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