アクションは2つ、悩ましさ32通り。置くか倒すか斬新なボードゲーム「ネヘミヤ/Nehemiah」

P8060223.JPG  ボードゲーム「ネヘミヤ/Nehemiah」のルールやプレイレビュー、感想です。

  • 7/10
    運 - 7/10
  • 7/10
    戦略性 - 7/10
  • 6/10
    コンポーネント - 6/10
  • 4/10
    テーマ性 - 4/10
  • 7/10
    インタラクション - 7/10
  • 5/10
    プレイアビリティ - 5/10
  • 6/10
    プレイ頻度 - 6/10
6/10

はじめに

はいどーも!酒すごろくです。
みなさんボードゲームライフどうですか!
怒涛の新作ラッシュに「時間が足りない!!」と嘆いてらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

そうそう、ここはブレイクタイム。
ホッと一息しつつ

「過去作を漁るのです」

開いた時間があれば過去のボードゲームの開拓ですよ。

ボードゲーマー(ウォーリアー)に休息はありません。
通勤にはボドゲブログを読み、寝る前にはBGGでルールブックを読みつつ過去作を漁りましょう。

今回紹介するのはネヘミアというボードゲームです。
2014年発売の渋いゲームですが、斬新なシステムであっという間に虜になりました。

あまり有名ではなくおもしろい作品は、まだまだたくさんありますね。

システム

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3ラウンドの構成で3宗教のマジョリティエリアに資源を献上することが主な得点源です。
ワーカーを置いて資源を得る、そしてその資源やお金を変換して献上するといったよくある流れですが、ワーカーを利用することで発動する他プレイヤー相互作用のシステムが大変素晴らしいゲーム性をもたらしてくれます。
アクションはワーカーを「置く」か「倒す」か、これだけです。

ゲーム開始時の競り

即効性のあるものや、そのラウンド中永続して効果のあるもの(例えば1金を得たら追加で+1金など)などのカードをプレイヤー間で競ります。
一人で全部独占してしまうことも可能ですが、競りで利用するお金や資源がカツカツになると勝利点も得られないので気をつけましょう。
こちらは上級ルールですが取り入れたほうが各プレイヤーで差が生まれるのでおもしろく、ルールもシンプルなのでぜひ入れてプレイして下さい。

アクション

プレイ人数+1の列を作ります。
列はラウンドごとに新しく効果が強いものが加わり、ゲームの緩急をつけています。

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スタートプレイヤーからこのカードに自分の色のミープルを「置く」か「倒す」かを選びます。
通常のワーカープレイスメントとは異なり、置いただけでは効果は起きず、倒した時に効果が発動します。

まあ置くのは予約ってイメージで良いと思うのですが、このボードゲーム特有のシステムによって置くこともまた悩ましいです。

置く条件は必ず上から置くこと。
最初は置くことしか出来ないので、一番上の行からどうぞ。

倒すアクションを選択した場合は、そのカードの効果を受けることが可能です。
アートワークがよく出来ているので、パット見てすぐ分かるかと思います。

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無料で2資材もらえるものや

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1金で指定の宗教に献上したりするものなど

んで、ここからが重要なんですが、さらにその列の上で、既に倒してあるミープルがあればそのミープルの所有者に1金払えばそのアクションを実行できます。

最高3つまでコピー出来ますね。

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そのためコピーされたくないからギリギリまで使わないで元気ミープルのままにしておくのですが、4行目に置かれたミープルが倒された場合はその列が新しいものになります。

その列の4行目に他プレイヤーがミープルを倒した(使った)場合、自分がもし元気ミープルな状態ならただの手番損です。

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だから4行目に置かれたら大慌てで皆その列のミープルを倒し始めるのですが、それよりも置いて予約しておく方が良いものもあるし・・・うーん悩ましい!!笑

今自分で書いていてまたやりたくなってきますね笑

後半にかけて自分と他プレイヤーの元気な状態のミープルを入れ替えるカードの効果とか、かなりトリッキーなものも出てくるのでさらに悩ましくなる笑

最終的な得点源は3つある各宗教のマジョリティ争いになりますので、得点もわかりやすく競い合えます。

各ラウンド毎に献上キューブのマジョリティの勝利点を得るですが、1位は次のラウンドで置いてある献上キューブを1つ減らして始まるので毎回トップというのも、なかなか難しい。
一つの宗教にガン上げしても勝てないので、全体的に得点を押さえる必要があります。

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3ラウンドでゲームは終了し、上記宗教のマジョリティと資源の数、ゲーム中得られる直接の得点である城門カードなどを合計して、勝利点が最も多いプレイヤーが勝利します。

感想

これおもしろいなー。
でも予め利用するカードが固定化されているのが残念。その代りこのカードによる傾斜の付け方は面白さがある程度保証はされている。
しかもプレイで経験差が出てくるかと言えば、変に大味の強いカードが出るわけではないのでそこまでじゃない。
システムの特性上、カードのランダムな並び順でリプレイ性は担保されているし、これおもしろいですよ。

いやー良いな。
この作者はメルクリウスっていう超渋い株ゲーも作っているので、これからも注目していきたいところです。

なかなか特徴的なシステムなので、機会があればぜひプレイして頂きたい作品。好き。

こういう流通していないレアなボドゲは駿河屋がお薦めです。
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